大日本プロレス・野村卓矢がハンドクリームでのケアを欠かさなくなった理由
プロレスラーの手は大きくて分厚い。百聞は一見にしかず。握手すると実感する。
「コロナが収まったら、きっとまたファンの方々と握手できる日が来る」
プロレスラーの手は大きくて分厚い。百聞は一見にしかず。握手すると実感する。
手には職業や環境が出るという。例えば、日本酒を作る職人・杜氏の手は驚くほど白くてきれいだ。日本酒や酒粕に含まれる、うるおい成分が作用しているという。逆に、おしゃれな美容師の手は毎日何度も行うシャンプーやパーマ液などで、どうしても荒れてしまう。ものを書く人間の手にはペンだこがある。しかし現代ではほとんどがパソコン入力になったので、ペンだこもだいぶ小さくなった。
若い頃、手のモデルをしていたという知人は「結婚して炊事洗濯など水仕事をするようになってから、手が荒れてフシが太くなってしまった」とコボす。また、日本舞踊や華道、茶道などのたしなみのある人は手の動きが優雅だ。
アイアンクローで恐れられた“鉄の爪”フリッツ・フォン・エリックの手は大きく広がり、指も長かった。相撲経験者やアンコ型のレスラーの手は柔らかい場合も多く、クリームパンのようだが、ほとんどのレスラーの手は大きくてかたくて分厚い。
是非とも握手して実感してほしいが、今ではコロナ禍で握手もできない。ファンも残念だろうが、選手も淋しく思っているようだ。男性ファンにはガッチリと、女性ファンにはそっと、ちびっこファンやお年寄りには両手で、など握手の種類を使い分けている選手もいる。
レスラーの使うトレーニング器具はほとんどが金属製。受け身の度に手でマットを叩く。どうしても手が荒れてしまう。「握手してもらったのは良い思い出だし、うれしかったけど、ゴツゴツしたささくれた手でちょっと痛かった」という女性ファンもチラホラいる。まして、昨今のこまめな手洗いやアルコール消毒で、選手たちの手荒れがひどくなっているようだ。