女優の黒木華が主演を務めるフジテレビ系木曜ドラマ「ゴシップ #彼女が知りたい本当の○○」（午後10時）の第3話が20日に放送された。

　同作は大手出版社「クスノキ出版」が運営するニュースサイト「カンフルNEWS」の編集部員たちを主人公に、仕事、生き方、恋愛を通して生まれる新時代の“人と人とのつながり”を描く完全オリジナルの社会派“風”お仕事エンターテインメント。黒木演じる瀬古凛々子（せこ・りりこ）が、“コタツ記事”ばかり発信している「カンフルNEWS」の編集長となり、「月間5000万PV」を目指して立て直しを図る。編集部には、凛々子の同期でひねくれ者だが人を丸め込むのがうまい根津道春（溝端淳平）、女性付き合いが奔放で、仕事は早いが中身は薄い下馬蹴人（野村周平）、「週間カンフル」の元エース記者でシングルファーザーの椛谷静司（野間口徹）、少年マンガ誌「ジャンクス」編集部志望だった一本真琴（石井杏奈）が在籍している。

（以下、ドラマの内容に関する記載があります）

　凛々子が目をつけたのが、“覆面女子高生シンガー・AOI”。現役高校生ということ以外は何もかもベールに包まれており、10代から絶大な人気を誇っている。このAOIの正体を検証する動画が急上昇ランキング1位に挙がっていたことから、AOIの正体を暴くことに。

　凛々子とバディを組まされたのは椛谷。椛谷は優秀な記者だったが、仕事にのめり込むあまり妻に逃げられ、息子を一人で育てている。そんな息子は父の仕事を「マスゴミ」と嫌っており、家では会話もない。

　取材を重ね、AOIの正体が青野郁（上國料萌衣）という女性であることを突き止めた2人。違和感を覚えながらもレコード会社を取材すると、あっさり正体を認めた。その直後、AOIが顔出しでライブ配信するニュースが流れる。すべてレコード会社に仕組まれたPRだったことを悟り、気持ちが萎える椛谷。しかし取材を通して感じた違和感から、AOIの正体が別にいることを疑う。

　ストレス発散で一人カラオケをしている椛谷のもとを、凛々子が訪れる。凛々子は、過去に冤罪を暴いた椛谷の記事や、「誰にとっても揺るがない事実を伝えるのが仕事」と語った椛谷を見て、「クスノキ出版」に入社したいと思ったと伝える。

　声紋照合から青野郁とAOIの声が別人のものだと判明。AOIの正体が、20年前にデビューした一発屋の歌手・MIZAC（濱津隆之）であることを突き止めた。ヒット曲以降低迷していたMIZACは、外見や上辺だけしか見ていない人々に失望し、「上辺を若くキレイに」してAOIとなっていたのだ。

「くだらないと思ったね。こんなおっさんに、JKの皮を被せただけでバズる。どいつもこいつもAOIに踊らされているやつは全員バカだ」と語るMIZAC。凛々子は記事にすると告げ、執筆は椛谷が担当することに。事実を書いた椛谷の記事は10万PVを超え、AOIの正体を知っても楽曲そのものを評価する人々も現れた。そして椛谷の息子も、記事に「いいね」を押したのだった。

　SNS上では、「今回のゴシップ、考えてしまう。音楽って深い。表面だけで判断したくないな」「息子がお父さんのこと見直してくれたようでよかった」「父を『マスゴミ』と揶揄する息子が、父の署名記事を読み『いいね』する距離感が良かった」とコメントが寄せられている。

　また椛谷が一人カラオケで相川七瀬の「夢見る少女じゃいられない」を熱唱する姿に、「あら！野間口さんが歌ってる」「夢見る野間口じゃいられない」「なぜに相川七瀬（笑）」と反応が。さらにMIZAC役が大ヒット映画「カメラを止めるな！」に出演した濱津隆之だったことから、「カメ止めの人じゃないですか！！」「『カメラを止めるな！』の人が中の人だったんか」と驚きの声があがっている。