直木賞・今村翔吾氏、“号泣の理由”明かす 30歳から筆をとった遅咲き小説家がかなえた夢
第166回直木賞を受賞した今村翔吾氏が受賞から一夜明けた20日、フジテレビ系「めざまし8」(午前8時~)に生出演。あらためて喜びを語った。
人力車で会見場のホテルに向かった
第166回直木賞を受賞した今村翔吾氏が受賞から一夜明けた20日、フジテレビ系「めざまし8」(午前8時~)に生出演。あらためて喜びを語った。
番組では、待機場所で電話に出て受賞の一報を受け、思わず号泣するシーンに加え、人力車で会見場のホテルに向かう場面が放送された。今村氏は前夜の自身の様子について感想を聞かれると、「恥ずかしいですね、あんな泣いてたんやと。客観的に見て、あれ見たら現実的に感じました」と語った。永島優美アナウンサーから「今もうるっときていますね」と言われると、「だめなんですよね。直木賞は作家にとって大きいものなので。まだまだ慣れないですね」としみじみの様子だ。
受賞作は「塞王の楯」(集英社)。メインキャスターの谷原章介は「600ページぐらいあって、昨日の夜から読み始めてやっと100ページぐらい。読み応えある。面白い」。すっかり時代小説の世界観にハマっているようだ。
30歳から筆をとった遅咲きの小説家。もともとダンススクールの先生をしていたこともあり、異色の経歴を持つ。ダンススクールの子どもたち約80人からLINEの祝福メッセージをもらったことを明かした。
ダンススクールの子どもたちには、小説家への挑戦、夢をかなえることについて語っていたという。「今のご時世で、夢はかなうなんてあまり軽々しくは言えないとは思うんですけど、1つの事象としての意味では、こういうこともあるんだよと。子どもたちに未来はいっぱいあると思うので、みんなに大きいことを言ったので、これをかなえられた思いが、一番の涙の原因ですかね」と、“号泣の理由”について語った。
今後の抱負については「より面白い小説を書いていくのは当然のこと。子どもたちとやってきた経験と何か合わせてやっていけないかと、模索中です」と前を見据えた。