格闘技イベント「プロフェッショナル修斗2022 開幕戦」（2022年1月16日、後楽園ホール）セミファイナル（バンタム級、5分×3R）

　プロ2戦目の中村倫也（EXFIGHT /LDH martial arts）が修斗世界バンタム級9位の野尻定由（赤崎道場A-SPIRIT）を25秒で破った。1RKO勝利を収め、プロ2戦目にして2連勝を飾った。

　まさに秒殺だ。中村は、ゴングと同時に飛びかかってきた野尻をかわし、パンチを当てる。たまらず相手はダウン。そこからはパウンドラッシュを浴びせ、あっという間にマットに沈めた。

　わずか25秒での衝撃KO。試合後、中村は「まず、この舞台に立つまで、サポートしていただいたみなさん、ありがとうございました。0歳から、お腹の中でも、この会場で修斗を見てきて、先人たちのあこがれを生き写しにしたいと思ってリングに立っています。絶対に世界で頂点に立つので、見ていてください」と世界での活躍を誓った。

　26歳の中村は、1つ前の試合で1RKO勝ちしていた宇佐美正パトリックと同門。LDH主催「FIGHTER BATTLE AUDITION」の様子を追いかけた密着番組ABEMA「格闘DREAMERS」でも注目を集めた。

　フリースタイルレスリングで全日本選手権2連覇、2017年にはU-23世界選手権で優勝という実績を持つ。昨年7月の修斗でプロデビュー、ストライカーとして知られる論田愛空隆相手に左ハイキックで2RKO勝利を飾っていた。

　またこの日のメインカードで環太平洋バンタム級チャンピオンベルトを奪取した小野島恒太からは「まだ3戦目ですけど、タイトルマッチをする価値はある。私はどんどん挑戦していくのでマッチメイクをお願いします」と早くも対戦を熱望されていた。