【カムカムエヴリバディ】近藤芳正が感じるオダギリジョー 「繊細な演技をされる方」

俳優の近藤芳正が、このほど、ジャズ喫茶の支配人兼バーテンダー役で出演しているNHKの連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(月~土曜、午前8時)について、出演が決まった際の気持ちや役への思い、共演者の印象などを語った。

木暮洋輔を演じる近藤芳正【写真:(C)NHK】
木暮洋輔を演じる近藤芳正【写真:(C)NHK】

ジャズ喫茶の支配人兼バーテンダー・木暮洋輔役で朝ドラ出演

 俳優の近藤芳正が、このほど、ジャズ喫茶の支配人兼バーテンダー役で出演しているNHKの連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(月~土曜、午前8時)について、出演が決まった際の気持ちや役への思い、共演者の印象などを語った。

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「ちょうどプライベートで関西方面に引っ越したものですから、タイムリーでうれしいなと思いましたね。関西で暮らしてみて、周りは当然、関西の方なので、関西人役をやらせてもらうことで、よりことばを覚えられますし、久々の大阪放送局で、それも楽しみだなと思いました」

 演じる役はジャズ喫茶の支配人兼バーテンダーの木暮洋輔。るい(深津絵里)のクリーニング店の得意先でもある。トランペッターのジョー(オダギリジョー)の出自や過去を知っているらしいという設定。

「木暮は、本当に音楽を愛しています。何か過去に自分も音楽で救われたことがあるんでしょうね。志があって自分でこのNight and Dayというジャズ喫茶を始めたと理解しています。ジョーとの出会いがあって、かなりジョーにほれていて、出会えたことに感謝しています。木暮もたぶんサックスかトランペットかなにか楽器を吹いていたんじゃないでしょうか。ジョーのトランペットの才能にほれ込んでいて、トミーも含めてですが、自分が果たせなかった音楽の夢を追いかけている彼らを、すごく応援したいんだろうなという気がします。音楽を愛する人たちに自分ができることは惜しみなくバックアップしたいという思いが強い人なんじゃないでしょうか」

 共演者の印象も紹介してくれた。

「オダギリジョーさんとは、本格的に共演するのは初めてで、すごく楽しみにしていました。すごく繊細な演技をされる方なので、対面してみてやっぱり素晴らしいなと思いながらやらせてもらいました。深津絵里さんは昔よく共演させていただきました。それこそ僕、実は『踊る大捜査線』の第1話の犯人だったんです。それからも、ちょこちょこご一緒させていただいていました。しばらくお会いすることがなくて、久々にお会いしたので、それもすごく楽しかったですね。早乙女太一さんは、もちろん舞台は何度も見せてもらっていて、あの殺陣(たて)を見るために大金払ってもおかしくないくらいに本当に素晴らしいですよね。共演は今回が初めてですが、お芝居もすてきで、カメラの前でふとした瞬間の目線の向け方が本当に色っぽいですよね。市川実日子さんは、医療ドラマ『白い巨塔』のときチラッと共演させていただいて、そのとき以来でした。彼女はドラマごとに、お会いするたびに印象が違います。本人に聞くと、出演するドラマに合わせて知らないうちに変わってしまう、みたいなことらしいです」

 自身は実年齢に近い役を演じているが、共演者の役について感じることがあるという。

「僕は演じる役と実年齢が近いですが、皆さん実年齢よりも若い役をやってらっしゃって、『とうとうテレビもそういう風にきたか』という、うれしさもありつつ驚きもあります。ある意味リアリティーを無視しているところ、あるじゃないですか。みんなでウソついてるというか。普通は回想シーンで、ちょっと若いころが出てきたりするけど、そうじゃないですよね。ずっと、深津さんもオダギリさんも、市川さんも、みんなで大ウソつきしているっていうのが、テレビ的には非常に新しいんじゃないかなと思っていて、これを視聴者はどう受け取るのかなというのが放送後の楽しみです」

 最後はお勧めの見どころを紹介した。

「るい編は、るいとジョーの現代にはあまりなさそうな昔のちょっと切ない感じの恋愛物語。とにかく純愛物語だなぁと思っています。るい編での重要ポイントは、ジョーとトミーの演奏対決シーン。あそこは、すごい見せ場になると思います。あれを見ないと、安子編とひなた編を見ても『カムカムエヴリバディ』を見たことにはなりませんよ。実際に見せてもらったけど、あのシーンはすごい。絶対見た方がいいですよ」

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