【カムカムエヴリバディ】市川実日子が抱いたジョーへの思い「ファンなのか、恋心か」
女優・市川実日子がこのほど、出演するNHKの連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(月~土曜、午前8時)について、出演が決まった際の気持ちや役への思い、印象に残っているシーンなどを紹介した。市川はヒロイン・るい(深津絵里)や錠一郎(オダギリジョー)と交流のある女子大生・ベリー(通称)を演じている。
NHKの朝ドラで女子大生のベリーを熱演
女優・市川実日子がこのほど、出演するNHKの連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(月~土曜、午前8時)について、出演が決まった際の気持ちや役への思い、印象に残っているシーンなどを紹介した。市川はヒロイン・るい(深津絵里)や錠一郎(オダギリジョー)と交流のある女子大生・ベリー(通称)を演じている。
「うれしかったです。深津さん、オダギリさん、おふたりが出演される“朝ドラ”は、どんなものになるんだろうとワクワクしました。深津さんはお会いするのも初めてで、オダギリさんとは以前、大河ドラマに出演したときに、同じシーンはないけれど、ごあいさつだけしたことがありました。今回ご一緒できるのが楽しみでした。大阪のNHKに行くのも初めてで、初めてづくしです。高校生のとき“朝ドラ”が好きで放送を見てから学校へ行っていたんです。だから毎日遅刻していました(笑)」
演じる役は、錠一郎に関心のある女子大生のベリー。どうやら良家の令嬢らしく、ジョーとるいの関係に気もそぞろ。るいに対して敵対心むき出しで迫ってくる設定。
「ベリーは勢いがある印象です。るいさんも、ジョーさんも、静かな印象で。静かな方々の中、ポンと動いているような人。発言に裏表もないし、自分の思ったことと行動が一直線につながっています。台本を読んでいるとバシバシとものを言う印象を受けましたが、京都ことば特有のものなのか、実際には直接言っている感じがしないというか。ちょっとかわしている感じもしています。相手に言ってるようで、実は言ってないというか。圧は強いんだけど、繊細でもあるんです。
最初は、ベリーがジョーにどういう思いでいるのかちょっと考えました。ファンなのかな、それとも、恋心なのかなと。紙一重ですよね、そういう思いって。でも、今は熱烈なファンなんだろうなと思っています。ファンであることを、自分では恋だと思っているのかなと。ジョーはジャッジしないというか、線を引いてない感じがする人ですよね。いい悪いで判断していないような。自分のトランペットのことに関しては情熱を持って真剣にやっているけれど、その他のことに対しては穏やかで。何にもなびかないような、打っても全然響かないような、ベリーはそういうところにも興味をもっている気がします」
続いて印象に残っているシーンを紹介。
「演奏のシーンです。台本を読んで想像していた音が、いざ目の前に。それはやっぱりすごかった! るいさんが『Night and Day』に初めて来たシーンだったかな? 生の音で聴かせてもらえました。最近は、現実の世界でもコンサートへなかなか行けない状況です。久しぶりの生の音に感動しました」
また、作品を通じて感じた魅力も紹介。
「『カムカムエヴリバディ』は音との出会いや人と人とのつながりが描かれている物語です。温かい気持ちになる人々の交流があって、それが何代もつながっていきます。普段、当たり前に自分のいる場所から世界を見ているけれど、大正や昭和には私たちのご先祖さまがいて、みんなにも若い時がある。自分が今いる現在は、過去としっかりとつながっているのだとあらためて感じました。こうして半年間、“朝ドラ”でそのつながりを見られるのは、すごく良いことなんじゃないかなと思いました。金子さんの音楽も、楽しみです。視聴者の方にも楽しみにしていただけたらうれしいです」