ぱんちゃん璃奈「今年も無敗でいきたい」 1・22闘い始め「圧倒的に勝ってベルトを取る」
飛躍の2021年 今年の目標は?
──喜多村選手の印象を教えてください。
「もちろん以前から知っている選手なんですが、彼女はけっこう上の階級でやっていたので、戦うことは絶対ないと思っていたので、意識をしたことがなかったんです。以前、戦う可能性もあるという話もあったんですが、流れてしまったりして。ファイトスタイルについては、接近戦の距離になったら相手を巻き込む力が強いなと思います。逆に言うと中間距離や遠い距離ではテクニックなど全てで私が勝っていると思っているので、巻き込まれないようにしようという点は注意しています」
──現在の心境は。
「本当に自分がどれだけやれるか、楽しみで仕方ないです。だから喜多村選手には申し訳ないですけど、圧倒的に勝ってベルトを取るということしか考えてないですね。試合が終わったら『ああ、もっとこうできたのに』って反省点がたくさん出るんですけど、試合前は楽しみが無限大じゃないですか。いまはそういう感じですね。なおかつ、明日でも試合ができるという状態に仕上げています」
──今回はアトム級(-46キロ)王座を返上して、一つ上のミニマム級(-47.5キロ)王座決定戦に臨みます。
「正直、体重は46キロにも頑張れば落とせるんですけど、その必要はないなと判断しました。前戦、RIZINでの百花戦は46.5キロで、その前のsasori戦は減量せずに48.4キロで出たんですけど、その2試合を比べたら、減量してない時の方がパフォーマンスが出たなと思って。無理に減量しない方が、フィジカルももちろん上がるし、自分的に強くなるなと思って、そこからは体重が重いまま練習していました。そうすると脂肪が多少ついていても、練習の時の方が動きがいいので、落としたら逆に弱くなると思って階級を上げることを決めました」
──「上の階級の体を作る」という感覚とは違うんですね。
「そうですね。ベストなパフォーマンスが出せる階級で試合をすることが一番で、あとは単純に減量したくないというのもあるんですけど(笑)、今は『そこまで減量しなくていいな』という考えに変わってきました。体調もいいですしね。46キロでは自分の持っているものを生かし切れない感じがあったんですが、47.5キロではより元気に動けると思います」
──減量が少なくなった分、負担も少ない?
「はい。前回の試合とは1キロ違いますが、1キロ落とすのに1週間はかかりますからね。気持ち的にも全然違います。減量期間も、これまでは3週間半かけていたんですが、今回は2週間半で落とす予定です」
──ベルトを取ることはもう決定事項ですか。
「当たり前だと思ってます」
──2022年はどういう年にしていきたいですか?
「ここまで来ると欲が出ますよね。今年も無敗でいきたいです。でも、今年は挑戦しようと思っています。やっぱりみんなが見たいカードというのがあると思うので、今年は『おおっ!』と思われる相手に挑戦していきたいですね。ぱんちゃん璃奈としていろいろお仕事もいただいているので、そっちも頑張って『女子キック』を広めていきたいと思っています。今、『男子MMA』『女子MMA』『男子キック』はそれぞれ世間に広めている選手がいますが、『女子キック』だけはまだそういう存在がいないと思うので、そこに自分が1人いれば、また変わるかなと思っていて。『女子キック』代表として道を切り開いていきたいです」
──今回の試合はその第一歩になりますか。
「勝って当たり前だと思っているので、内容を問いたいです」