「バレない浮気はない」梅沢富美男が指南 上手な浮気の終わらせ方「嫌われるのが一番」

テレビで見ない日はない、日本一多忙な芸能人、梅沢富美男(71)。週刊現代で連載のエッセイをまとめた「人生70点主義」(講談社)が発売中だ。「生きているだけで百点満点」という考え方は、コロナ禍で、生き方に迷っている人へのエールになっている。

エッセー集「人生70点主義」が発売中の梅沢富美男【写真:ENCOUNT編集部】
エッセー集「人生70点主義」が発売中の梅沢富美男【写真:ENCOUNT編集部】

著書「人生70点主義」で生き方指南、「浮気発覚三大噺」も披露

 テレビで見ない日はない、日本一多忙な芸能人、梅沢富美男(71)。週刊現代で連載のエッセイをまとめた「人生70点主義」(講談社)が発売中だ。「生きているだけで百点満点」という考え方は、コロナ禍で、生き方に迷っている人へのエールになっている。(取材・文=平辻哲也)

 大衆演劇の両親を持ち、1歳7か月で舞台に立って、ヤクザが興行や映画界を仕切る時代や最後の集団就職列車(1975年)も経験したシニアタレントの星だ。32歳だった82年、ドラマ「淋しいのはお前だけじゃない」が大ヒットし、その年に「夢芝居」でキングレコードから歌手デビューし、翌年はNHK紅白歌合戦に初出場。以降、舞台を中心に活躍し、現在71歳。「国民的70代」と言われている。

「僕はすべて一から始めて、自分だけの力で1回1回一発勝負で、のし上がってきた役者なので、普通の俳優さんよりは経験豊富かなとは思いますね。スターになると、普通は天狗になるんですよね。失敗した俳優さんも、いっぱいいますよね。でも、僕はその暇がなかった。どんどん新しい人が入ってくるけど、危ない人とは付き合わない。スキャンダルで雑誌のお世話になったこともない。警察にお世話になったのはスピード違反だけ。あまり間違ったことはしてこなかったかな」

 数々の女遊びもしてきたが、世間から叩かれることなく、CM降板もない。「そりゃ自分で発表しちゃっているからじゃないですかね」と笑う。

 本には「浮気発覚三大噺」として浮気発覚の“代表作”も載せている。“その1”は「名古屋で仕事」といって、オネーちゃんと那覇旅行したら、台風直撃のため空港で立ち往生し、テレビでその姿が映ってしまった「空港事件」、“その2”はコンサート会場で手つなぎデート中に、妻と義妹とばったり遭遇した「マイケル・ジャクソン事件」、“その3”は「千葉へゴルフに行く」と行って、東京・青山のオネーちゃん宅で過ごしていたら、車の盗難防止のGPSで居場所が発覚した「青山ゴルフ事件」だ。

「だいたいはケータイでバレるんだよね。『バレない浮気はない』って言っているんですけど、これは僕の名言じゃないかな。でも、浮気で家庭破壊したことはない。なぜかと言えば、自分の甲斐性でやってきたから。それに、女房の親父が明治生まれの男で遊び人だったんですよ。86歳で亡くなったんですけども、死ぬ時まで4人の妾がいて、小2くらいの子供もいたんです。僕らが結婚する時も、『女性問題でギャーギャー騒ぐんなら、結婚するな』と言っていたくらい」

 オネーちゃんたちとはいい別れ方もできた、という。「これはね、プレイボーイの基本です。女性には嫌われることが一番。男はいつまでもグジグジと考えたりしますが、女性は嫌いと思ったら、スパッと切ります。それに、『女房と別れてお前と一緒になりたいんだ』みたいなことも言ったことはない。それは遊び人としては、タブーかな」。

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