吉川晃司、サンドウィッチマンとコラボコント「『やっと実現できたな』という気持ち」
ミュージシャンの吉川晃司が25日に放送される「バナナサンドSP」(TBS系、午後7時)にゲスト出演し、サンドウィッチマンとコントを披露する。
25日放送「バナナサンドSP」にゲスト出演
ミュージシャンの吉川晃司が25日に放送される「バナナサンドSP」(TBS系、午後7時)にゲスト出演し、サンドウィッチマンとコントを披露する。
同番組はバナナマンとサンドウィッチマンのMC4人が旬なゲストを迎えて繰り広げるバラエティー番組。サンドウィッチマンは吉川の大ファンを公言しているが、一方の吉川もサンドウィッチマンのファンで、3人はまさに相思相愛の関係だ。
吉川は2009年に行われた自身のデビュー25周年記念シングル発売イベントにゲストで出演したサンドウィッチマンに「漫才をやってみたい」と熱烈にアプローチしており、今回再び吉川からコラボを依頼。ついに今回、サンドウィッチマンの地元・宮城県仙台市の劇場で悲願のコントを披露する。
「東日本大震災への思いが非常に強い」という吉川は、「この仙台という地で彼らのお笑いに参加したいという思いが長くあったものですから、今は『やっと実現できたな』という気持ちです」と語っている。
吉川晃司とサンドウィッチマンのコメントは以下の通り。
○吉川晃司
「僕の中では東日本大震災への思いが非常に強いです。サンドウィッチマンさんと『今度、漫才を一緒にやりましょう』なんて話をして、その後、震災が起きて、10年以上の年月が流れていますが、この仙台という地で彼らのお笑いに参加したいという思いが長くあったものですから、今は『やっと実現できたな』という気持ちです。サンドウィッチマンさんの作品はほとんど見ています。やはり稀有な才能じゃないですか、彼らは。うまいな、面白いなって純粋に思える。これまでは客観的に見ていたのですが、自分が参加することになって見方が変わりましたよね。具体的に学んだ部分はたくさんありますが、大きなところでいくとリズム感。急にテンポを上げたり、伸ばしたりする。スピード感の中でボケながらツッコむ。それが絶妙なタイミングでくる。肌で感じて伝わりました。これは音楽にも共通するところがあって、エンターテインメントすべてに共通点が多くあると思うんです。その共通点を自分なりに解釈しながら、発見して練習して彼らに合わせてもらいました。ミュージシャンや俳優のプライドをこの舞台に持ち込んでも仕方がない。素人がプロの胸を借りるスタンスで稽古から本番までの月日を過ごしました。そして、今日の本番を終えて、コントに対しては「何とかなった……」という最低限の安心感があります。(コントの中で自分のココを見てほしいというポイントは?)そういうのは特になくて、とにかく笑っていただきたい。東北の方々に少しでも笑っていただけることができれば、それは自分にとってうれしいこと。震災のときに己の無力さを痛感して、エンターテイナーなんてあの中では何もできないということを嫌というほど思い知って。だから、今はとにかく笑顔を皆さんに届けたい。そして、今のコロナ禍でほとんどの人が圧迫されている。そんな中で少しでもこのコントを見て笑ってもらえて、少しでもこの国が明るくなる手助けが出来たらうれしいんですよ」
○伊達みきお(サンドウィッチマン)
「吉川晃司さんがコントをやるということだけでも驚きなのに、吉川さんの理想はただやるだけではなく、きちんと笑わせたいと思われていることがすごいです。吉川さんは今回、初めてのコントだったと思うのですが、稽古から芝居中の『間』や『目線』など、コントに対しての本格的な部分を気にされていて、分からないところは純粋に僕らに聞いてくださって、『笑わせたい』という気持ちがすごく伝わりました。そのプロ意識はすごかったですね。あと、本番前に吉川さんのライブ映像を見てしまって、そしたらさらにリスペクト度が上がってしまい……。自然と敬語ツッコミになってしまいました(笑)」
○富澤たけし(サンドウィッチマン)
「本番当日のリハーサルのとき、相方の様子がおかしいなと思っていたら、やはり(吉川さんのライブ映像を)見ていましたか……。僕も見たのですが、その後に神奈月さん&原口あきまささんのものまねを見たので、フラットに戻せました(笑)。最初に、吉川さんがコントの『間』のことを聞いてこられたことがとても印象深かったです。これまでの経験上、初めてコントをされる方は、声の大きさとかそういった表面的な部分を気にするものなのですが、吉川さんは内面を見ている方なんだなと。驚きました。コント中にアドリブも入れてこられて……。相当な準備がないとビビッてできないですよ……。すごいなあ……」