アイドル人生を変えた優勝から1年 STU48池田裕楽に新たに芽生えた“歌い手の自覚”

池田が2022年に掲げたテーマは「自分に自信を持つ」【写真:山口正人】
池田が2022年に掲げたテーマは「自分に自信を持つ」【写真:山口正人】

自信がない自分と向き合い、「支えてくださる方に私の歌を届けたい」と決意

 大会史上初の2連覇に挑む「第4回AKB48グループ歌唱力No.1決定戦」の決勝大会では、HKT48豊永阿紀、AKB48岩立沙穂、AKB48大盛真歩、NGT48三村妃乃と同じ第4組に入った。優勝者としてのプレッシャーもかかるが、池田は「私はどのメンバーさんと一緒になっても変わりません」と自然体を貫く。

「みなさん(決勝大会の)20人に選ばれた方なので、自分だけにしかできない歌を全員が持っていて、どの組に入っても勝ち上がるのは大変だと思います。私は歌唱力No.1決定戦が大好きで、出られるなら自分らしく楽しんだほうが絶対にいいし、聞いてくださる方にもきっと伝わるのかなって。この1年間、(岡田)奈々さんとSTU48、歌唱力No.1決定戦、『Nona Diamonds』といろんなところでご一緒する機会に恵まれて、歌以外にもパフォーマンスに対する向き合い方とか、たくさんのことを学ばせていただきました。それを今回の大会でも出したいです」

 これまでは、「歌が得意」と胸を張って言えない自分がどこかにいた。でも、葛藤を続けるなかで、池田は今、一歩足を踏み出す覚悟が決まっている。

「池田裕楽を一言で表すなら、『歌が好きなアイドル』だと思います。でも、特技を聞かれた時に『歌です』と言える勇気がまだなくて。それがすごくもどかしいです。だから、2022年は自分に自信を持って歌いたい。アイドルは応援してくださる方がいないと成立しないので、日頃から支えてくださる方に私の歌を届けたいです」

 変わりゆく環境に身を任せていた彼女が、“池田裕楽=歌”のイメージを自分のものにしたとき、アイドルとしても、歌い手としても、さらなる飛躍を遂げることになるだろう。

(2期生メンバー紹介編に続く)

□池田裕楽(いけだ・ゆら)2004年2月8日、広島県出身。STU48 2期生。普段はあどけなさの残る人懐っこい少女が、ステージに立つと歌謡曲の名作を歌いこなす“アーティスト”に変わる。小学生の頃から磨いてきたダンスも抜群のキレを誇り、ダイナミックなパフォーマンスは必見。「一緒にいると落ち着きます」との理由で1期生の矢野帆夏を慕う。

次のページへ (4/4) 【写真】「STU48」池田裕楽のインタビュー別カット
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