鈴木宗男氏、任期中の北方領土問題解決に意欲 トークイベントで熱弁「それが島民の思い」

参議院議員の鈴木宗男氏が8日、東京・渋谷のシアター・イメージフォーラムで公開中の映画「クナシリ」のトークイベントに出席した。

北方領土の元島民への深い共感を示す鈴木宗男氏【写真:ENCOUNT編集部】
北方領土の元島民への深い共感を示す鈴木宗男氏【写真:ENCOUNT編集部】

映画「クナシリ」トークイベントに出席

 参議院議員の鈴木宗男氏が8日、東京・渋谷のシアター・イメージフォーラムで公開中の映画「クナシリ」のトークイベントに出席した。

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 北方四島の一島、国後島の今を、旧ソ連(現ベラルーシ)出身でフランスを拠点に活動するウラジミール・コズロフ監督が撮影したドキュメンタリー映画で、今も島内に残されている日本人の暮らしの痕跡、ロシア人島民の本音などが活写されている。

 この日、会場で作品を見た鈴木氏は「国後の生活状況がよく出ているな、と。映画の通りです」と、作品への共感を示した。

 北海道根室がもともとの選挙区だった鈴木氏は、島民の声に突き動かされことがきっかけで、長い間、北方領土問題に取り組んで来た。「『鈴木さん、自分の代でダメなら息子の代で、息子の代でだめなら孫の代で、孫の代でだめならひ孫の代で』という思いを聞いたからです。目の前に北方領土がありましたので、何とかしなきゃいけないと思ってやってきました」と政治的歩みを回想。「朝な夕なに国後が見えるんです。1島でも2島でもいいから返してくれるものは返してくれ、それが島民の思いです」と、平均年齢86歳の元島民を気遣った。

 1991年、外務政務次官(現在の副大臣)に就任した際に特使として訪露し、プーチン大統領に会っているという鈴木氏。「全部で4回しか会っていませんけど、4回の印象では人情家だと思っています」とKGB出身の強面(こわもて)の印象とは違う人物像を示し、「ロシアの政治家でプーチンさんだけと言っていいでしょう、日本を理解しているのは。他の政治家で日本の文化に関心を持っている人は少ない。プーチンさんは柔道をやっているだけ、礼に始まり礼に終わるという日本のよき文化が入っています」と期待する。

「3年と何か月か自分も議員の任期がありますから、島民の思いからも国益の観点からもまとめ上げていきたい。(解決するには)トップの決断しかありません。岸田総理は4年7か月外務大臣やっていますから、北方領土の流れは分かっています。ただ、外務官僚が一生懸命にならないと動きません」と熱い口調で語っていた。

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