都内大雪でネットにあふれる“雪国マウント” アドバイスならぬ「北から目線」も

6日午後に首都圏を襲った大雪。一夜明けた7日も各地で交通機関の遅れや転倒による救急搬送、スリップ事故などが多発している。東京が雪で大混乱に陥ると、毎回聞こえてくるのが雪国出身者からの「この程度の雪で……」の声。ネット上では上から目線ならぬ「北から目線」や「雪国マウント」などといったスラングも生まれている。

首都圏で降雪。誰かが作った雪だるまの姿も見られた【写真:ENCOUNT編集部】
首都圏で降雪。誰かが作った雪だるまの姿も見られた【写真:ENCOUNT編集部】

6日から7日にかけ各地で交通機関の遅れやスリップ事故が多発している

 6日午後に首都圏を襲った大雪。一夜明けた7日も各地で交通機関の遅れや転倒による救急搬送、スリップ事故などが多発している。東京が雪で大混乱に陥ると、毎回聞こえてくるのが雪国出身者からの「この程度の雪で……」の声。ネット上では上から目線ならぬ「北から目線」や「雪国マウント」などといったスラングも生まれている。

「雪国出身者から忠告です。ノーマルタイヤでの運転は絶対にやめてください」、「地面を垂直に踏むスタンプ歩きをすれば滑らない。できなきゃ逆に滑った方が転ばないけど、慣れてない人には難しいかww」。都内が大雪に見舞われた6日、ネット上には“自称雪国出身者”からのアドバイスが相次いだ。多くは雪になれない都民にとって有益な情報だが、中には「この程度の雪で大騒ぎするなんて、東京民は脆弱(ぜいじゃく)すぎ」など、上から目線と捉えられかねないコメントも。心ない声にモヤッとした人も多いだろう。

 また、これらのアドバイスに対して「年に1度の雪のためにスタッドレスタイヤに何万円もかけられない。都内には保管しておく場所だってない」「スタッドレスなら運転してもいいわけじゃない。雪に慣れてないならそもそも今日は運転を見送るべき」など、さらなる議論に発展するケースも。車での買い物を諦めフードデリバリーサービスを頼んだ人も多いが、デリバリー用のリュックを担いだ自転車やスクーターが路肩をそろそろと進む光景も見られるなど、あらゆる面で雪への備え不足があらためて露呈した格好だ。

 雪国出身で都内在住の30代男性は「自分の地元では雪下ろしで屋根から落ちたり除雪車に巻き込まれたりと、この時期は毎日のように雪の事故があり人が亡くなることもありますが全然報道されません。一方で、東京はちょっと降っただけで全国ニュースで大騒ぎ。人口が違うので仕方ないですが、正直ちょっと言ってやりたい気持ちもわかりますね」と本音を語る。SNSの普及で個人が自由に発言できるようになり、有益なアドバイスが得られるようになった一方で、時折聞こえてくる“雪国マウント”。お互いに気にし過ぎず、適度な距離感で付き合っていきたいものだ。

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