小池都知事、米軍基地の感染問題 周辺住民への影響に憂慮「感染拡大はまだ起きていないが懸念」

東京都の小池百合子知事が7日、都庁で行われた年始最初の定例会見に出席。オミクロン株による新型コロナウイルスの急速な感染再拡大が続くなか、各地の在日米軍基地でのクラスター(感染者集団)について、政府に意見したことを明かした。

オミクロン株による感染拡大の中で小池百合子都知事が会見を行った【写真:ENCOUNT編集部】
オミクロン株による感染拡大の中で小池百合子都知事が会見を行った【写真:ENCOUNT編集部】

横田基地では1月2日から5日までの4日間で57人の新規陽性者が発生

 東京都の小池百合子知事が7日、都庁で行われた年始最初の定例会見に出席。オミクロン株による新型コロナウイルスの急速な感染再拡大が続くなか、各地の在日米軍基地でのクラスター(感染者集団)について、政府に意見したことを明かした。

 前日6日の都内の新規感染者数641人と、この1週間で約10倍に増加。小池都知事は「かつてないスピード。市中感染も急激に増加している。これまでに経験してきたアルファ株やデルタ株よりも速いスピードで置き換わる可能性がある」とその感染力の強さを警戒。今後の対応に向けてはこの日の夜にあらためて会見の場を設けるとした。

 沖縄県や山口県などの在日米軍基地で感染が拡大していることについては「横田基地を抱えている都としても、昨日岸田総理に申し入れした。現実に横田基地でも1月2日から5日までの4日間で57名の新規陽性者が発生している。周辺住民への感染拡大はまだ起きていないが、懸念しているところ」とし、「日米地位協定は改善しているとは言えない。他の自治体とも協力して見直しを求めていきたい。軍の健康は兵力の維持とも直接的につながる。引き続き国に伝えていく」と話した。

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