座長・七海ひろき「愛の形を届ける」 元AKB48の横山結衣&元宝塚の彩凪翔は卒業後初の舞台

舞台「フランケンシュタイン‐cry for the moon-」(演出:錦織一清)が7日、東京・紀伊國屋サザンシアターで初日を迎えた。

名もなき怪物役を演じる座長・七海ひろき【写真:ENCOUNT編集部】
名もなき怪物役を演じる座長・七海ひろき【写真:ENCOUNT編集部】

彩凪翔は昨年4月に宝塚退団して以降初めての舞台となる

 舞台「フランケンシュタイン‐cry for the moon-」(演出:錦織一清)が7日、東京・紀伊國屋サザンシアターで初日を迎えた。

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 若き科学者が作り出した怪物が周囲にしいたげられながらも、人間の理解と愛を求める物語。本番直前にゲネプロを行った怪物役の七海ひろきは「2022年、初めての作品ということで気合を入れてスタートしたい。初日を迎えられるのがうれしい、この作品を通して愛の形を皆さんにお届けできたらいいな、愛を感じていただければと思います」とアピール。「演出とすてきなカンパニーのメンバー8人で千秋楽まで走り続けたい」と座長としての意気込みを示した。

 錦織演出については「最初はいろんな動きをして表現しようとする。回を追うごとに段々無駄な動きがなくなり、伝えられることだけを伝えられる。それがけいこだ、と。自分の中でいろいろ考えながら最終的にシンプルになることの大切さを教わったのが印象に残っています」と振り返る七海。「(けいこ場で)一番笑ってくださる。観客のように笑ってくださるので、心が和やかになります」と、錦織演出をたたえた。

 怪物が愛する盲目の女性を演じる彩凪翔は、昨年4月に宝塚退団して以降、初めての舞台になる。

「男役を研究してきたので、男役の動きが身について来た部分がある」と勝手の違いを打ち明ける彩凪は「(宝塚OGの)かいさん(=七海)がいらっしゃるのですごく心強く、いろいろ相談に乗ってくださった。おけいこ中、女性の動きに気を取られていましたが、人として演じることは(男役でも女役でも)変わらないので、心を動かして芝居をすることをかいさんに言われた。この役を通して成長できるように精いっぱい頑張ります」と笑顔で伝えた。

 昨年11月にAKB48を卒業した横山結衣も、卒業後初めての舞台になる。「(ゲネプロでは)手が震えるくらい緊張していたんですけど」と打ち明けながらも、AKB48時代とは違う雰囲気に適応しながら続けたけいこの成果を役に注入。裏表のない純粋な女性役と、うわべとは違い心に悪を抱える女性という真逆な二役を演じる。「精いっぱい自分のできることをしたい。すてきなカンパニーで、すてきなお芝居を届けることができるので、来てくれる皆さんいっぱい期待して来てくれたらいいなと思います」とファンに呼びかけた。

 囲み取材に出席予定だった錦織は欠席した。関係者は「諸事情です。体調不良ではありません。ゲネプロも見ていました」とだけ話した。

 東京公演は同所で今月16日まで。大阪公演は今月20日~23日まで、COOL JAPAN PARK OSAKA TTホールで。

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