昨年中止の「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」が千葉へ コロナ禍で国営ひたち海浜公園での開催断念

株式会社ロッキング・オン・ジャパンが、同社による国内最大級の野外ロックフェス「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」の会場を今年から千葉・千葉市蘇我スポーツ公園に移すことを発表した。

茨城から千葉に会場移し開催する「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」(写真はイメージ)【写真:写真AC】
茨城から千葉に会場移し開催する「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」(写真はイメージ)【写真:写真AC】

千葉市蘇我スポーツ公園で開催へ

 株式会社ロッキング・オン・ジャパンが、同社による国内最大級の野外ロックフェス「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」の会場を今年から千葉・千葉市蘇我スポーツ公園に移すことを発表した。

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「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」は2000年8月に茨城・国営ひたち海浜公園で初めて開催され、以降19年まで同会場で実施されてきた。しかし、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、20年の開催は中止に。21年は収容人数を例年の半分以下とし、モッシュやサークル、ハイタッチなどの接触行為禁止などを厳しく定めるなど、感染症予防を徹底し開催を発表。チケットがソールドアウトする日程もあったが、開催1か月前に茨城県医師会から出された要請により、「残念ですが中止以外の選択肢はありませんでした」(21年7月7日の主催者発表より)と開催を断念した。

 同フェスの総合プロデューサー・渋谷陽一氏は公式サイトやツイッターでメッセージを掲載。21年の開催中止について「大きなダメージでした」と振り返り、「正直言って、経営的にもギリギリのところに私たちは立っています。もう中止や赤字覚悟のフェス開催は困難です」と苦しい胸中を吐露。

 続けて、国営ひたち海浜公園では何万人もの参加者が密になることなくライブを楽しめて移動をしない環境を作ることは不可能と判断したことや、千葉市蘇我スポーツ公園ではそれが可能になることを踏まえてこの決断に至ったと説明した。

 一方で、「ひたちなかでのロック・イン・ジャパンへの思い入れは、僕は誰にも負けません」という渋谷氏。「あの場所には何十万人、ひょっとすると何百万人の忘れられない思い出が詰まっています。あの場所でのプロポーズ、結婚、そして子供をつれての参加、そんな人生のストーリーをたくさん私たちは聞いてきました」とし、「小さなステージから大きなステージへと進んだアーティストたちの物語もたくさんあります」とアーティスト、ファン双方を思いやった。

 また、「ひたちなかとロック・イン・ジャパンの歴史をつなぐためにも、25周年、30周年といった年でのひたちなか開催を模索したい」とつづり、国営ひたち海浜公園で再び開催する可能性を探っていることも明かした。メッセージは「ロック・イン・ジャパンを止めない、開催し続けるためのギリギリの決断でした。是非、ご理解いただき、一緒に新しいロック・イン・ジャパンの歴史を作っていただきたいと思います」と結ばれている。

 この発表にファンからは「さみしいなあ。でも仕方ないですね。苦渋の決断でしょうか」「今年は開催されますように」「ロック・イン・ジャパンの新たな歴史が明るいものでありますように」「茨城じゃなくなるのはさみしい」「俺たちにとって音楽は不要不急じゃない」「千葉市が受け入れてくれてよかった」「ロッキンはやっぱりひたちなかじゃなくちゃ」とさまざまな声が寄せられている。

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