紅白歌合戦、大泉洋&川口春奈の司会ぶりや演出好評 曲の短縮には「短い」と不満の声も

大みそかに放送されたNHK「第72回紅白歌合戦」についてネットではさまざまな反応が上がっている。今回の紅白は「紅組司会」「白組司会」「総合司会」という呼称を廃止して全員「司会」に統一し、全歌手とアーティストを応援する存在とした。また、地球環境に配慮したSDGs(持続可能な開発目標)や多様性への取り組みも押し出した。

「第72回紅白歌合戦」で司会を務めた大泉洋(右)と川口春奈【写真:ENCOUNT編集部】
「第72回紅白歌合戦」で司会を務めた大泉洋(右)と川口春奈【写真:ENCOUNT編集部】

全員「司会」に統一も「男女で分けることはマンネリ」の声

 大みそかに放送されたNHK「第72回紅白歌合戦」についてネットではさまざまな反応が上がっている。今回の紅白は「紅組司会」「白組司会」「総合司会」という呼称を廃止して全員「司会」に統一し、全歌手とアーティストを応援する存在とした。また、地球環境に配慮したSDGs(持続可能な開発目標)や多様性への取り組みも押し出した。

 司会を務めた俳優の大泉洋については「並の司会よりテンポ良くて面白い」「話し相手に文句やいちゃもんをつけるスタイルが面白い」のほか、同じく女優の川口春奈も「かわいくて司会上手」などと評価する声がある。

 また、伝統のある紅白だけに「歌、演奏、ダンス、演出、技術、出演者の思いが集約されている」「新人もベテランも関係なく並び立つ舞台上の光景は圧巻」「紅白歌合戦マジマジと見たの久々だが、面白い」「ある程度上の年齢の人しか見てなかったのが若い人も見たくなるような工夫をし出した点ですごい」「NHKさん、いい仕事している」などの声が目立った。

 演出については超絶ピアノ演奏を披露したシンガー・ソングライター藤井 風の“瞬間移動”について「岡山の実家と思ったら東京国際フォーラムにいた。こういうの大好き」のほか、エヴァンゲリオン登場の場面では「エヴァキャストで大泉洋いじりしてんのめっちゃ面白い」と歓喜の声も。

 一方、否定的な意見としては「歌の長さが中途半端で面白味がない」という指摘があった。実際にNHKのスタジオから出演したNiziUは「Take a picture」を披露したが、もともと3分2秒の尺が2分3秒に、国際フォーラムのガラス棟で櫻坂46が披露した「流れ弾」も4分12秒が2分7秒にそれぞれ短縮されていた。両グループのファンともにSNSで「(曲が)短い」と不満を漏らしている。

 中高年視聴者の間からは「最近の曲は分からないから面白くない」「SDGsを演出に無理やり押し込んでいる」「テレビを見ない世代にこびている」などの意見があったが、「当時流行った曲、歌手の集大成だから世代ごとに評価は違う」と弁護する声も見られた。

 今後の紅白のあり方については「男女で分けること自体は否定しないが、マンネリ」と本質を問う意見があった。「紅組司会」「白組司会」という呼称を廃止したり、そもそも男女混合ユニットの扱いが議論を呼ぶなか、性別以外のジャンルで競ったり「紅」「白」で分けること自体の検討などもNHKにとって課題となりそうだ。

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