【RIZIN】那須川天心、涙のラストファイト 体重差13キロ、五味隆典と熱戦で3万観衆沸かせる

キックの“神童”那須川天心(TARGET/Cygames)が五味隆典(イーストリンカンラスカルジム)と対戦。RIZINラストファイトはエキシビションマッチだったが、43歳のレジェンドと熱い戦いを繰り広げ、3万人のファンを沸かせた。

卒業の那須川天心はリングの上で思わず涙【写真:山口比佐夫】
卒業の那須川天心はリングの上で思わず涙【写真:山口比佐夫】

「Yogibo presents RIZIN.33」第13試合

格闘技イベント「Yogibo presents RIZIN.33」(2021年12月31日、さいたまスーパーアリーナ)スタンディングバウト特別ルール(3分×2R)

 キックの“神童”那須川天心(TARGET/Cygames)が五味隆典(イーストリンカンラスカルジム)と対戦。RIZINラストファイトはエキシビションマッチだったが、43歳のレジェンドと熱い戦いを繰り広げ、3万人のファンを沸かせた。

 天心にとってRIZINで大みそかの舞台に立つのはこれが最後。紆余曲折あった末に、対戦相手に指名した“レジェンド”五味とのラストファイトで躍動した。

 1Rからエキシビションとは思えないくらい緊迫感のある両者。天心はサウスポースタイルから足を使い、コンビネーションでパンチを打ち分ける。五味の重そうなパンチを巧みなボディーワークでかわす。2Rの開始前には満員の客席から拍手が注がれた。

 そして天心のラストラウンド。天心は多彩な攻撃を繰り出し、五味も一歩も引かずに打ち合う展開。体重ではるかに重い相手のパンチを被弾するシーンもあったが、天心は前に出続け、パンチを繰り出していく。そして6分間を戦い終え、天心は笑顔を浮かべた。

 リング上でのインタビューでは「この試合でボクはRIZINに出ること、RIZIN卒業という形になるんですけど、本当、なんだろうな……。ボクずっとRIZIN大好きで……」と涙をぬぐいながら、「本当にMMAから……ほんと、RIZINが大好きです。こんなボクですけど、迎えてくださってありがとうございました」と懸命に言葉をつないだ。

 さらに「RIZIN卒業となるんですけど、あと2試合残っています。本当大勝負なので、RIZIN代表としてしっかり勝ってキックボクシングを卒業します」とファンにメッセージを送った。

 前日計量では天心が62.0キロ、五味が75.3キロ。体重差は実に13.3キロもあった。

 これでRIZINを卒業する天心は、来春にRISEでのラストマッチを行い、6月にはK-1のエース武尊と対戦することが発表されている。その後はボクシングに転向することが決まっている。

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