乃木坂46受験機会を逃し、磯村勇斗が人生を変えた斎藤さらら「キラキラした存在に」

特技は新体操の20歳【写真:荒川祐史】
特技は新体操の20歳【写真:荒川祐史】

スカウトから1か月、「逸材」判断でオーディション合格

 それまでも、複数の事務所からスカウトは受けていたが、心は動かなかった。だが、その日は母親の言葉に背中を押されたという。

「『えっ、磯村勇斗さんの所属事務所じゃない。そうなら、いいと思うよ』って。母は朝ドラの『ひよっこ』を見て、磯村さんを応援していたんです」

 高2の冬。大学受験の勉強も始まっていたが、名刺に記されていた番号に電話をかけて、1人で事務所を訪問した。

「やっぱり、家族も賛成してくれたので踏み出すことにしました」

 オーディションを受ける日々が始まった。最初に受けたCMキャラクター役は、不合格だったが、スカウトされて約1か月後にはTBS系「都立水商!~令和~」の生徒役に合格。プロフィール欄はまだ白紙の状態だったが、制作側が「この子は逸材」と判断。伊藤萌々香、恒松祐里ら注目女優との共演を果たした。

「もう、ビックリでした。お芝居の経験が全くなかったので、体がガタガタ震えて、セリフを間違わないことばかりを考えていました。監督さんからは『セリフを言おうとしないで、演じて』と言われのですが、『どうやんの、どうやんの』と思っているうちにOKが出る感じでした。今も見ると、本当に恥ずかしいです」

 その後、志望していた大学に進学。勉学にも励みながら、「女優として成長していきたい。成功したい」と、真剣に思うようになったという。

「今の悩みは、『物語を演じるのがいいのか、その人物になり切るのか、どっちが人の心を動かせるのか』です。あとは、心がキレイでいたいですし、いつまでも素直に『ありがとう』と言える自分でいたいです。なので、青空や星を見たり、鏡や花瓶をふきながら、今日あった3つの幸せを唱えたりしています」

 目標も3つある。「朝ドラのヒロイン」「月9のヒロイン」「CM女王」だ。

「みんなが知っていて、見ている人を幸せな気持ちにできる女優になりたいです。朝ドラのオーディションは受けて落ちていますが、諦めないで挑戦を続けます」

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