プロゲーマーも「動画投稿とライブ配信は絶対」 ストリーマー転向の元選手が語るキャリアパス

ストリーマーは「面白さを極めていくべき」と持論を語った【写真:ENCOUNT編集部】
ストリーマーは「面白さを極めていくべき」と持論を語った【写真:ENCOUNT編集部】

プロゲーマーも「動画投稿とライブ配信は絶対」

 さまざまな創意工夫でファンをつかんでいるShomaru7だが、現在の日本におけるストリーマーの立ち位置は「今のところは自分を含めて『たまたま売れてしまった』という印象」と率直に語る。「Apex」が流行し、需要がかつてなく増大していった結果、多くのストリーマーが「Apex配信者」として注目されるようになった。その中で、“ポストApex”の時代が訪れたときを見据えると、どんな要素が重要になっていくのか。

「まずはやはり面白さが大事だと思います。Apexで有名になるのは、ゲームの強さや面白さ、イケメン、声がかわいいとか、何かしらの魅力がある人だと思います。ゲームの強さを売りにする人はそのゲームでしか生きていけませんが、面白さがあればどのゲームでも生きていけるし、面白さを極めていくべきかなと思っています」

 面白さで数多のストリーマーとの差を作りながら、継続的に活動を続けていく。ゲームで生活するという言葉の響きとは裏腹に、厳しい世界だ。今後の目標については「とりあえず、オワコンにならないように(笑)。働きたくないですからね(笑)」とおどけたが、これからプロゲーマーやストリーマーを目指す人々にかける言葉として選んだのは、プロゲーマーとストリーマーとして活躍してきたからこその、リアルなものとなっている。

「プロゲーマーを目指す人は、お金を稼ぎたいと思います。でも、まずは現実を見て、『稼げない』ということを知るべきですね。もし自分が本当に若くて、本気で世界を取りに行くなら、ゲーミングハウスで本当に強い人3人を集めて、取り組むゲームしかできない環境を作って1日12時間くらい練習します。それに加えて、動画投稿とライブ配信。これは絶対です。ここが収益源。勝たないとお金にならないし、勝つことも相当厳しいですからね」

 プロゲーマーもストリーマーも、ここ数年で耳にする機会が一気に多くなった職業だ。すなわち、相応の努力がなければ数多の同業の中に埋もれてしまうことも意味する。Shomaru7は後進に決して簡単ではない現実を伝えつつ、独自の面白さを視聴者に提供し続けてくれるだろう。

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