「結婚28年」松本伊代が語った家族 ヒロミとの子育て、驚きだった長男の芸能界入り

新しいアルバムの歌を皆さんの前で早くお披露目したい【写真:荒川祐史】
新しいアルバムの歌を皆さんの前で早くお披露目したい【写真:荒川祐史】

「ママ、もっと歌った方がいいよ」ヒロミも歌手活動を応援

 怪我をしてしまったことで、デビュー日の10月21日から少し遅れてしまいましたけれども、12月22日に「トレジャー・ヴォイス」という40周年の記念アルバムをリリースしました。全10曲、すべて筒美京平先生の作品です。タイトルはデビュー曲「センチメンタル・ジャーニー」を作曲してくださった京平先生が私のことを「お気に入りの3大ヴォイスの1つです」とおっしゃったことにちなんでディレクターさんがつけてくれました。

 10曲のうち5曲は京平先生が私に書いてくださった作品のセルフリメイク。「センチメンタル・ジャーニー」はもちろん、2ndシングルの「ラブ・ミー・テンダー」(1982年)や、ドラマ主題歌になった「ビリーヴ」(1984年)など、当時の素晴らしい演奏音源をもとに歌い直したのですが、レコーディングをするうちにあの頃の気持ちが甦ってきました。

 それから4曲のカバーにも挑戦しました。西田佐知子さんが歌った「くれないホテル」(1969年)、平山みきさんの「真夏の出来事」(1971年)、郷ひろみさんの「あなたがいたから僕がいた」(1976年)、岩崎宏美さんの「シンデレラ・ハネムーン」(1978年)――。すべて名曲で完成度が高い曲ばかりですから、どう歌えばいいんだろう?と最初は戸惑いました。

 オリジナルを歌う先輩たちはそれぞれ個性的で、声にも歌い方にもインパクトがありますから、サラッと歌ってはどこか物足りない。でも物真似になってもいけない。そう悩んでいたら、アレンジを手がけてくださった船山基紀先生がいろいろと助けてくださって。そのおかげで松本伊代流の歌い方が少しはできたかなと思っています。

 セルフリメイクにしても、カバーにしても、ワクワクしながら取り組めた今回のアルバムですが、最も嬉しかったのは京平先生が残した未発表曲を新曲として歌わせていただけたことでした。レコード会社の方の話によると、あるディレクターさんがかつて京平先生から預かっていた曲らしいのですが、ありがたいことにそのメロディに湯川れい子先生が詞をつけてくださって。

 怪我で自宅療養している時に、湯川先生からお電話をいただいて、取材に答えるような形で、ヒロミさんとの馴れ初めや新婚旅行に行った時のエピソードなどをお話ししたのですが、それが素敵な詞になって感激しました。40周年の節目にこのような機会を与えていただけた私は本当に幸せ者だと思っています。

 家族の反応ですか? ヒロミさんは以前から「ママ、もっと歌った方がいいよ」と応援してくれているのですが、今回のアルバムでは「くれないホテル」が特にお気に入りのようです。「すごくいいね~」という反応だったので、ミュージックビデオのURLを送ったら「友だちにチャンネル登録をするように言っておく」と言ってくれました。

 ライブについては来年の後半くらいにできたらいいなと思っています。これまで30周年と35周年の時に記念のコンサートを開催して、嬉しいことに親衛隊も復活していますから、新しいアルバムの歌を皆さんの前で早くお披露目したいですね。

□松本伊代(まつもと いよ)1965年6月21日、東京都生まれ。1981年「たのきん全力投球!」(TBS系)のオーディションで田原俊彦の妹役に選ばれて芸能界入り。同年10月「センチメンタル・ジャーニー」で歌手デビューを果たし、翌82年の新人賞を多数受賞。ドラマやバラエティでも活躍し“花の82年組”を代表する存在となる。93年にヒロミと結婚し、2男の母に。2021年12月22日、40周年記念アルバム「トレジャー・ヴォイス[40th Anniversary Song Book] Dedicated to Kyohei Tsutsumi」をリリースした。

ビクターエンタテインメント松本伊代オフィシャルサイト
http://jvcmusic.co.jp/iyo

松本伊代40周年プロジェクトTwitter
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松本伊代 YouTubeオフィシャルチャンネル
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オフィシャルInstagram
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