前澤友作氏、次の夢は「月に行くこと」明言 宇宙空間に出ることは「次回やりたい」

日本人初の民間人宇宙飛行士としてISS(国際宇宙ステーション)への渡航・滞在を成功させた実業家の前澤友作氏が22日、モスクワで帰還報告記者会見をオンライン形式で実施。宇宙飛行のプロジェクトの次なる目標を明かした。

帰還報告記者会見を行った前澤友作氏【写真:(C)TASS/Roscosmos】
帰還報告記者会見を行った前澤友作氏【写真:(C)TASS/Roscosmos】

オールナイトニッポン出演や“お金贈り”など宇宙から話題振りまく

 日本人初の民間人宇宙飛行士としてISS(国際宇宙ステーション)への渡航・滞在を成功させた実業家の前澤友作氏が22日、モスクワで帰還報告記者会見をオンライン形式で実施。宇宙飛行のプロジェクトの次なる目標を明かした。

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 ZOZO創業者でスタートトゥデイ社長の前澤氏は8日、ソユーズ宇宙船でカザフスタンのバイコヌール宇宙基地を出発。ISSとドッキング後は、宇宙から撮った地球の映像をYouTubeチャンネルで配信したり、無重力空間の生活事情を紹介。ラジオ番組「オールナイトニッポン」に生出演したほか、自らのプロジェクト「宇宙からのお金贈り」などを実行した。20日にカザフスタンに着陸して無事帰還。約12日間にわたり宇宙飛行とISS滞在を実現した。

 前澤氏は宇宙滞在が長かったか短かったかを聞かれると、「短かった」と即答。理由については「慣れるまでに3、4日かかりました。慣れてからもうちょい、いたかった。理想的に言うと、20日ぐらいはいれたらうれしかったです。ただ30日は長いです」と語った。宇宙に行く前はISSでやりたいことについて「100個やることを決めています」と明言していた。実際に実現できたかの質問には、「100個中、70から80個はできたと思います。20、30個はできませんでした」と答えた。

 宇宙滞在をきっかけに意識や考え方に変化があったといい、「地球を大事にしようと思いました」。さらに、「缶詰を食べたときは小さく折りたたもうと思います。ゴミをしっかり分別します」と語った。

 自身が日頃から提唱する「世界平和」のスローガンへの質問も飛んだ。どう実現するかを聞かれると、「偉い方々に宇宙に行っていただいて、地球を見ていただきたい。たくさんの方々に宇宙に行ってほしい。特に国を動かすような偉い皆様に」と訴えた。

 ISSの外に出ること、宇宙空間に出て活動することについては「今回はできませんでしたけど、次回はやりたいです」と明言した。さらに、「次の夢は月に行くことです」と力強く語った。

 会見には、宇宙飛行に同乗したアレクサンダー・ミシュルキン宇宙飛行士(ロシア)と、前澤氏の関連会社役員でカメラマンとして同行した平野陽三氏も出席した。

 民間人のISS滞在は日本人としては初で、世界でも10人目。日本人の商業宇宙飛行としては、秋山豊寛氏以来31年ぶり2人目となった。

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