86歳・吉行和子、31歳差の若手監督を絶賛「いいですね。若いのは。すごく感動した」

女優の吉行和子が21日、神奈川県にある映画館「横浜ジャック&ベティ」で行われた映画「誰かの花」先行上映舞台あいさつに登場した。当日はほかにもカトウシンスケ、高橋長英、和田光沙、大石吾朗、村上穂乃佳、篠原篤、太田琉星、堀春菜、奥田裕介監督が登壇。同作の撮影時のエピソードなどを語った。

映画「誰かの花」のキャスト集合カット【写真:ENCOUNT編集部】
映画「誰かの花」のキャスト集合カット【写真:ENCOUNT編集部】

ミニシアター「ジャック&ベティ」30周年企画映画

 女優の吉行和子が21日、神奈川県にある映画館「横浜ジャック&ベティ」で行われた映画「誰かの花」先行上映舞台あいさつに登場した。当日はほかにもカトウシンスケ、高橋長英、和田光沙、大石吾朗、村上穂乃佳、篠原篤、太田琉星、堀春菜、奥田裕介監督が登壇。同作の撮影時のエピソードなどを語った。

 吉行は「コロナになった途端にジャック&ベティなどミニシアターはどうなるんだろうと心を痛めていたんですね。この30周年記念作品に出演することができて、本当にうれしく思っております」とあいさつし、「ジャック&ベティ、30周年本当におめでとうございます」とお祝いの言葉を述べた。

 同作は横浜にあるミニシアター「ジャック&ベティ」30周年企画映画。強風吹き荒れるある日、事故が起こることからストーリーが大きく展開する。団地のベランダから落ちた植木鉢が住民に直撃し、救急車やパトカーが駆けつける騒動となったのだ。鉄工所で働く孝秋(カトウ)は、薄れゆく記憶の中で徘徊する父・忠義(高橋)の手袋に土がついていたことから、疑いの目を向ける。吉行は忠義に振り回される母・マチ役を演じた。

 脚本・監督に起用された奥田監督は35歳。コアな映画ファンを中心に高い評価を受けている。86歳の吉行は「いいですね。若いのは」とつぶやいて笑いを誘いつつ、「台本を読ませていただいて、すごく感動したんです。長いこと役者をやっていますけど、こういう作品に出していただけるとは、いいこともあるんだなとうれしく思いました」と笑顔を見せた。また、「母親の経験が私はないんですけども、いろんなことがあっても自分の胸に収めて家族が幸せに暮らしてほしいと願っているんだなと感じました。いい台本だと思いました」と淡々と語っていた。

 12月18日から24日まで横浜ジャック&ベティで先行上映。2022年1月29日よりユーロスペースほかで全国順次公開。

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