年末年始で驚異のタイトルマッチ3連戦 岡林裕二、疲れ知らずの“パワーの源”とは

強靭な肉体と底知れぬパワーを誇る岡林裕二【写真:柴田惣一】
強靭な肉体と底知れぬパワーを誇る岡林裕二【写真:柴田惣一】

「ストロングBJが最強だと証明する」…強さを前面に押し出すプロレス実践

 12・30決戦のタッグ選手権は関本大介と、浜亮太・中之上靖文組の挑戦を受ける。「浜の体格は脅威だけどパワーでは負けない!」と自信をのぞかせる。

そして、1・2決戦でのストロングヘビー挑戦で、年をまたいだタイトルマッチ3戦の総仕上げだ。野村は、12・12橋本大地デビュー10周年記念興行で大地の挑戦を返り討ちにし、3度目の防衛に成功。「プロレスは闘いだ。ストロングBJが最強だと証明する」と、強さを前面に打ち出すプロレスを実践している。

 野村の必殺技・ドラゴンスープレックスホールドは、岡林が王者だった2019年7月のタイトルマッチでも使用。その時には岡林がはね返して防衛したが、今度は立場が逆。王者となった野村のドラゴンスープレックスは、まさに一撃必殺。ブリッジの角度も鋭角になり、さらに切れ味が増している。野村は「関本や大地は倒したが、岡林を倒して初めて本当の意味でチャンピオンとなる。勝って兜の緒を締めよ」と慢心することなく
精進している。

 実は、野村が入門テストを受けた際、試験官だった岡林が「落としてやろうと思った」が、必死に食らいついてきた野村に「こいつは根性がある」と認めたというエピソードがある。

 今では岡林も野村の勝気、強気、負けん気には驚くばかり。「平気で先輩の顔を張り手して来るなんて」と目を丸くするが、全身全霊を注いでベルトを奪い取るしかない。「今の時点でコンディションは最高。このまま、この良好な状態を維持させる。少しの不調も許されない。とにかく一発目の竹下戦に集中し、BJWタッグとストロングヘビーに弾みをつけたい」とキッパリ。

 大みそか31日は年越しプロレスもある。元日1月1日には試合はないものの、2日から新年の闘いが始まる。「プロレスラーに年末年始はない! 常に闘い!」と豪快にピッサリポーズ。年をまたいだ岡林裕二の破竹の進撃に注目だ。

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