井上公造はなぜ重宝されたのか 付き合い30年の記者が見た時代への対応力と人間力

今後は自らが表に出るのではなく「裏方としてやっていければ」
今後は自らが表に出るのではなく「裏方としてやっていければ」

今後についても言及「1つはコンサル的な仕事をやりたい」

 言い換えれば、最も時代に対応できた芸能リポーター。だからこそ、64歳にしてレギュラーを9本も持てているのだと思う。「面倒見がいい」のは、芸能リポーター仲間に対しても同じで、設立した事務所に複数人を迎え入れている。そして、事務所社長の夫人も、以前から井上氏に依存しない多角的な経営体制を築いており、今春に思いを伝えられた際も、「あなたの人生だから」と理解を示したという。

「妻の行動力と理解があったからこそ、決断することができました。本当に感謝しています」

 さらに井上氏は政財界、スポーツ界にも親しい人物を多く持ち、「芸能リポーターを続けて来たからこそ、いろんな方と出会えました。それが大きな財産」と表現。次のステップへのイメージも口にした。

「1つは、コンサル的な仕事をやりたいです。例えば、地方自治体、テレビ局、スポンサーと芸能界をつないで、地方発でスターをつくる。あとは、好きなハワイを元気にするための仕事にも興味があります。ただ、自分が表に出るのではなく、裏方としてやっていければと思います」

 12月30日で65歳。井上氏は、師匠の梨元氏が同じ年齢で亡くなっていることも踏まえ、「まずは体を休めたい」とも話している。だが、立場を変えても信頼され、人の気持ちを思いながら、時に忙しく生きていくだろう。私は、その生きざまを時に活字で伝えていこうと思う。

◇井上公造(いのうえ・こうぞう)1956年(昭31)12月30日、福岡市生まれ。西南学院大商学部を卒業後、フリーライター、竹書房編集長などを経て、サンケイ新聞社に入社。サンケイスポーツ文化社会部記者として、事件・芸能取材を担当する。86年、梨元勝氏の「オフィス梨元」に入り、芸能リポーターに転身。テレビ朝日系「モーニングショー」などにレギュラー出演し、その後、フリーとして活動。98年には、夫人と「有限会社メディアボックス」(現在「株式会社KOZOクリエイターズ」)を設立。1メートル76センチ。血液型B。

【井上氏が出演中のレギュラー番組】
・「スッキリ」(日本テレビ)
・「情報ライブ ミヤネ屋」(読売テレビ)
・「上沼・高田のクギズケ!」(読売テレビ)
・「今田耕司のネタバレMTG」(読売テレビ)
・「おはよう朝日です」(朝日放送テレビ)
・「キャスト」(朝日放送テレビ)
・「マルコポロリ!」(関西テレビ)
・「キャッチ!」(中京テレビ)
・「アサデス。KBC」(九州朝日放送)

次のページへ (3/3) 【動画】井上公造氏が語る“評判のいい女優”
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