【青天を衝け】吉沢亮が全身全霊で挑んだ栄一の生涯 91歳役で8キロ増「年を取ったなと(笑)」
駆け抜けた大河撮影に吉沢「めちゃくちゃ生きているなという時間でした」
2人は最終回についても言及。
黒崎氏は「みんな年を取っていくんですよ。栄一が長生きだから。どうやって91歳までを演じていくかは、結構大変でした。栄一は元気な人。だからエネルギーを持続させながら老いていくってどういうことか、吉沢さんも試行錯誤してくれました。立ち上がり方が若かったかなとか」
吉沢も「年を取っていくお芝居は難しい。栄一なのでエネルギーが失われるのは絶対に避けなければいけなくて、で、年を重ねるというのは難しかった。みんなで話し合いながら作っていったことが1番苦労した点かなと思います」。また「若い栄一を久々に演じたら、役作りで太っていたので、すごく体が重くて。最後、すごく走ったんですけど、1年前より全然走れなくて。年を取ったなと感じました(笑)。体重的には8キロくらい最初と比べたら重くなっていました」と役作りでの苦労を明かし、若い頃の栄一が再び登場することも示唆した。
1年以上、栄一を演じた吉沢。この作品と出会ったことで、自身にどんな思いや変化があったのか。
吉沢は「みんなで作った渋沢栄一という感覚があるんです。純粋に大河の主演としてうれしい思いもたくさんしたけど、苦しい、つらい思いもたくさんして、めちゃくちゃ生きているなという時間でした。渋沢栄一を演じている時間が、すごく生を感じるというか、なかなかこんな刺激的な現場には出会えるものじゃない。この作品をやる前と終わった後の変化は、何かちょっと老けた感じがします。やる前の写真を見ると若いと思いますもの。91歳まで丁寧にちょっとずつ年を重ねていき、年相応のところからかけ離れたところを長い間演じていたので人としても成長できていればいいなと思います」と語った。
最後に黒崎氏は「最終回まで徳川家康(北大路欣也)さんにきちんと見届けていただこうと思っています。最初は歴史の語り部として登場してもらった家康さんですが、北大路さんの力、まなざしが大きいと思いますが、客観的に見ている語り部だけではなく、一緒に物語を見ている。『青天を衝け』の家康さんは、栄一を好きだろうと思うんです。イノベーター栄一さんを応援しているのがにじみ出ているし、時には息子、孫のように見ている瞬間もあったかもしれない。人としての視線を出してくださった。それは北大路さんの力」と語った。