東京都医師会、オミクロン株に対する日本の水際対策評価 感染者増加は「認められない」
東京都医師会は14日、都内で定例会見を開いた。
英国で初の死者 日本の水際対策評価も警戒は継続
東京都医師会は14日、都内で定例会見を開いた。
新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」がデルタ株に入れ替わり、世界で拡大を見せている。感染しても重症化しにくいとの声もある一方で、英国ではオミクロン株感染により初の死者が確認されるなど、感染者の増加とともに警戒が強まっている。
尾崎治夫会長は、日本でオミクロン株の感染者が少ないことについて、日本の水際対策を評価。「今のところ感染者のはっきりした増加傾向は認められない。ただ、オミクロン株は感染力が非常に強いので、いずれ国内にも入ってくる可能性は高いと思います」と引き続き、注意喚起を促した。
重症化しにくいという声に対しては、感染者が若者に多い傾向があると指摘。特に高齢者や基礎疾患のある人に向け、オミクロン株が広がる前の3回目のワクチン接種を繰り返し、呼びかけた。
第6波も想定した医療供給体制を整える一方で、「なるべく3回目のワクチン接種を進めて、重症者が増えない形に持っていきたい。2回打ったとしてもかなりブレークスルー感染が増えていくことが予測される。ワクチン2回接種プラス、抗原検査、PCR検査という体制にしばらくはしていかざるを得ないと考えている」と強調した。