「プロレス大賞」MVPは鷹木信悟、最も印象的な試合はコロナ感染後のEVIL戦
新日本プロレスのIWGP世界ヘビー級王者・鷹木信悟が東京スポーツ新聞社制定「プロレス大賞」でMVP(最優秀選手賞)を受賞した。
武藤敬司との“山梨対決”を制す
新日本プロレスのIWGP世界ヘビー級王者・鷹木信悟が東京スポーツ新聞社制定「プロレス大賞」でMVP(最優秀選手賞)を受賞した。
オンライン会見に臨んだ鷹木は「ひと言でいえば、感無量だなと。同郷の武藤敬司さんと争ったということで、言ってみたら、山梨で一番になった男が日本で一番、世界で一番ということでうれしい限り」と喜びをあらわにした。
1年を振り返り、「昨年同様、コロナ禍の状況が続いて世間は足踏みしている状態。プロレスラーはなんとか前進しなきゃと思ってやってきたけど、それでも集客に関してはフルに入れられない、お客さんが会場に来ても声を出せない、そういう状況でもプロレスラーという表現者として何かを伝えたいということで、会場に来ている方はもちろん、配信やテレビを見ている人にも、何か自分の熱を伝えることができたら、という思いで毎試合臨んでいた」と話した。
「MVPに選んでもらったけど、特別何か努力したことはない。いつも通り。周りには、『鷹木は運がいいね』と言われたけど、どんな物事も運とタイミングを味方につけたものが強い。自分の信念を貫いた結果だと思っている」と謙遜しつつ、胸を張った。
印象に残った試合については、「勝った試合より、負けた試合のほうが印象的。1月のNEVER戦、棚橋弘至戦とか、3月のオスプレイとのニュージャパンカップの決勝だったり。どんたくのタイトルマッチもそう。負けがあったからこそ、沈みがあったからこそ、浮くことができた」と指摘。
そして、「一番印象的だったにはメットライフドームのEVIL戦。8月にコロナウイルスに感染してしまって、隔離期間もあったし、体重も4、5キロ落ちて、運も尽きたな…と思った中、ぎりぎり間に合ってメットライフドームのメインに上がることができた。あの1試合っていうのは、ある意味、『コロナに勝った』と言ったらおおげさかもしれないけど、一番印象残っている試合かな」と回顧し、今後のさらなる飛躍を誓った。