福岡での高校時代はハンマー投げに没頭、注目の19歳女優 書道は高等師範の腕前

女優を志したきっかけを語った菊池日菜子【写真:荒川祐史】
女優を志したきっかけを語った菊池日菜子【写真:荒川祐史】

現在は大学2年生、経営学を専攻「難しすぎて、すでにいっぱいいっぱいです」

 初出演映画の公開も控えている。つぶやきシロー原作、45歳のマイホームパパの孤独な奮闘を描いたコメディー「私はいったい、何と闘っているのか」で、主演・安田顕の次女・香菜子役を演じた。「家族役の安田さん、小池栄子さん、岡田結実さん、小山春朋くんに囲まれての撮影で、すごく緊張しました。自分が演じる役がどんな人物なのか、じっくり時間をかけて考えるのは初めての経験でした。監督が事前に指導してくださったので、みなさんの前でそこまで緊張せずに香菜子として過ごせたのかな、と思います。もちろん、反省もありますが、次につなげたいです」。

 芸能活動は今年で2年目。小さいときは助産師になりたかったのだという。菊池は4人きょうだいの次女。「姉、妹、弟がいます。弟が生まれた時は、私は小学生。助産師さんとお話しする機会もあって。生命の誕生に立ち会うことができる魅力的な仕事だなと思いました。何より母がすごく感謝していたので、すごくかっこいい仕事だなと思ったんです」と話す。

 転機は高校2年生のときだった。美容院で出会った人からレッスンスクールへの誘いを受ける。「この世界にはどこか憧れはあったんです。でも、憧れのレベルだったので、そのときはお断りをしたんです。その後、1年をかけて、いろんな作品を見ていく中で、演じる側になってみたいと思える作品に出会って、最後に背中を押されました。『私の中のあなた』という洋画の、白血病の姉役の方(ソフィア・ヴァジリーヴァ)のお芝居に心を動かされたんです」。

 その後、大学進学と同時に上京。アミューズと契約し、現在は大学2年生。「経営学を専攻しています。難しすぎて、すでにいっぱいいっぱいです」と笑う。リフティングのエピソードでも分かる通り、小さい頃から一途に物事に取り組む少女だった。書道は高等師範の腕前。「小学2年生のときに字が汚いと言われたことがきっかけで、地域の書道教室に通い始めました」。女優はサインを書くことの多い職業なので、今後も役に立ちそうだ。

「本当に家族や周りの方々には恵まれたなと思います。感謝ですね。今後は、高畑充希さんのように幅広く芝居ができる女優さんを目指したい。人を感動させられる人になりたいです」と菊池。今年は初舞台、映画初出演も果たしたばかり。「ドラマでレギュラー出演してみたいですね。助産師さんの役もいつかやってみたいな」と夢を膨らませた。

□菊池日菜子(きくち・ひなこ)2002年2月3日、福岡県出身。19年より芸能活動をスタート。西日本鉄道グループのCM「幸せのそばで」篇で注目を集め、タマホーム「走る少女」篇(20)、「河合塾・河合塾マナビス」(20)、「代々木ゼミナール」(21)など数々のCMに出演。今年は舞台「醉いどれ天使」(演出:三池崇史)にて舞台初挑戦。さらに「LUMINE」「HARUTA」の2021AWシーズンビジュアルモデルに起用された。

次のページへ (3/3) 【写真】菊池日菜子が公開した制服姿の全身ショット
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