フジ「バイキングMORE」、来春で番組終了へ 坂上忍が動物の保護活動に注力の申し出
加藤チーフプロデューサー「坂上さんには感謝の思いしかありません」
〇坂上忍のコメント全文は以下の通り。
「『笑っていいとも!』という国民的人気番組の後を引き継いだことから、『バイキング』が重責の中のスタートとなったのが、8年前。当初は月曜日のみの担当でしたが、翌年には全曜日を任されることに。“とうとうフジテレビさんは血迷ったな”と思いつつ、この逆風を、どのようにすれば味方につけられるのか? 日々スタッフさんと侃々諤々(かんかんがくがく)、試行錯誤しながら、結果的には8年という歳月を共に過ごさせていただくことができました。これもひとえにスタッフの皆様の尽力のおかげであり、“本音トーク”といった大きな方針転換があったにもかかわらず、リスクを顧みず持論を展開してくださった共演者の方々の勇気のたまものだと思っています。
そんな中、2年ほど前からでしょうか。どこかで“区切り”をつけなくてはと思いはじめたのは…。当初は、まる10年は務めを果たさなければならないのかなと。10年やり切って、はじめてご恩返しと言えるのかなと。そんな中、こちらもフジテレビさんでお世話になっている『坂上どうぶつ王国』で、私の終活作業である、動物の保護活動をメインとした施設が、来年の2月を目途(めど)に第一期の工事が完了し、4月から保護活動ができることとなりました。そこで、まことに勝手な想(おも)いではあるのですが、このタイミングが番組を卒業する“区切り”としては、ベストなのではないかと。保護活動は片手間でできる作業ではありませんし、我が儘(わがまま)が許されるのであれば、『バイキング』に費やしていた時間を、動物と向き合う時間にあてさせていただくことはできませんか? とお願いした次第です。
役者畑からバラエティーの世界に呼んでいただいて、ちょうど10年ほど。一心不乱に働きました。働いた分だけの迷惑もおかけしてしまいました。『バイキング』に携わった関係者の皆様には、感謝しかありません。現場のスタッフのみなさんが共に闘ってくださり、時に守ってくださったからこそ、今の私があるのだと思っています。そして、私のような頑固なおじさんを、生放送の枠で起用し続けて下さったフジテレビさんには、“ありがとうございました!”の気持ちでいっぱいです。とはいえ、ご迷惑でしょうが……まだ引退とはなりません。動物たちの為(ため)にも、まだほそぼそと稼がせていただきます(笑)。今後とも、よろしくお願い致します!」
〇チーフプロデューサー・加藤正臣(フジテレビ情報制作センター)のコメント
「この度、坂上さんから卒業の提案を受けて、大変残念ではありますが番組の幕を下ろすこととなりました。『バイキングMORE』を“情報”と“笑い”の絶えない独自の“ホンネトークショー”として作り上げ、8年にもわたりお昼の生放送を支えていただいた坂上さんには感謝の思いしかありません。番組を楽しみにしてくださってきた視聴者の皆さまのために、常に変わらぬ情熱でスタジオから発信し続けた坂上さん、出演者の方々、そしてスタッフと共に、最後まで全力で番組をお届けしたいと思っています」