【カムカムエヴリバディ】上白石萌音の流ちょうな英語にNHKも驚き「ここまでしゃべれたのか」
上白石萌音が9日に放送されたNHKの連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(月~土曜、午前8時)の第29回で、ヒロイン・安子を演じて流ちょうな英会話を披露した。前日8日に放送された第28回でも進駐軍の将校・ロバート・ローズウッド(村雨辰剛)を相手に少しだけ披露したが、第29回では、ロバートと再会し、夫を戦争で亡くしたことなど身の上話を心情込めて話した。NHKの演出の二見大輔氏と制作統括の堀之内礼二郎氏に、英語の長ぜりふを無難にこなした上白石の英語の実力を取材すると、ともに絶賛した。
演出の二見大輔氏と制作統括の堀之内礼二郎氏が上白石の英語力を絶賛
上白石萌音が9日に放送されたNHKの連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(月~土曜、午前8時)の第29回で、ヒロイン・安子を演じて流ちょうな英会話を披露した。前日8日に放送された第28回でも進駐軍の将校・ロバート・ローズウッド(村雨辰剛)を相手に少しだけ披露したが、第29回では、ロバートと再会し、夫を戦争で亡くしたことなど身の上話を心情込めて話した。NHKの演出の二見大輔氏と制作統括の堀之内礼二郎氏に、英語の長ぜりふを無難にこなした上白石の英語の実力を取材すると、ともに絶賛した。
二見氏は「すごいなとしか言いようがない。本当に上白石さんは英語が堪能。逆にどう落としていくか考えました。上白石さんは英語が堪能ですが、安子はラジオの英語講座をずっと続けてきた設定。安子の方が上白石さんよりレベルが低いはずです。落とす作業をどうするか、ロバートを演じる村雨さんと一緒に本読みをしながら作り上げていきました。英語指導の先生に聞くと、毎日、ラジオの英語講座を聴いていると、安子くらいのレベルになると保証はしてもらえています。もしかしたら視聴者の方もラジオを聴いて勉強すると、安子のようになれるという希望も込めています」と説明した。
日本語の演技と同様に英語でも視聴者の心を揺さぶる演技をした。演技力の高さによるものか、語学のレベルが高いからか。
二見氏は「どっちもだと思います。英語を知らない日本人が英語のせりふを話しても心がついていかない気がします。上白石さんは一言一言の英単語の意味や間合いを含めて、気持ちがのっている。すごいなと思います」と語った。
そもそも英語が話せることが起用理由だったのだろうか。
堀之内氏は「ここまでしゃべれたのかと、正直、びっくりしました。あんなに長くて、英語で感情を爆発させなければいけない難しいシーンでも、ほぼ一発OKでしたから。安子のキャスティングを考えるときに英語がマストとは考えていませんでしたが、上白石さんの英語力には救われました。でも、きっとあれでも彼女のマックスではなくて、もっと流ちょうに英語を話せると思います。当時の日本人がラジオで英語を学ぶという前提の元で、英語を学ぶことが夫・稔への愛であると思って本気で頑張ったら、ということを想像して、上白石さんが作った安子」と上白石の英語力と演技を絶賛した。
英語が苦手な人もいる中で、字幕はあるものの、朝ドラで英語を取り上げるにはリスクもあり、覚悟も必要だと思う。
堀之内氏は「忙しい時間に流れる朝ドラは、何かをしながらでも耳で聞けば分かるように作るべき、という考え方もあります。ただ今作は、『ながら見』ではなく、ちゃんと手を止めて見てくれる方を第1優先として、そういう方に恥ずかしくない作品を作ろうとしています」。また、チャレンジングな姿勢については「高い年齢層では『英語嫌い』という方も少なくないかもしれませんが、それでもやってみようと、チーム全員で覚悟を決めて挑戦しています」と説明した。