草なぎ剛、遠隔操作できる分身ロボットに驚き「子どもの頃に思っていた未来が現実に」

7日に都内で行われた「CAMPFIREクラウドファンディングアワード2021」では、クラウドファンディングを運営する「CAMPFIRE」が、その年を代表するクラウドファンディングプロジェクトを表彰した。「支援してよかったプロジェクト」や「趣旨に共感したプロジェクト」など、印象に残ったプロジェクトに対しツイッター上で一般投票を募り、得票数などをもとにグランプリや各賞を決定。2017年から開催されている。今年は最も注目を集めたプロジェクトの1位から5位を決める「総合賞」のほか、「部門賞」「エリア賞」「カテゴリ賞」を獲得したプロジェクトが表彰された。

トークショーを行う草なぎ剛(左)と佐藤友祈選手【写真:ENCOUNT編集部】
トークショーを行う草なぎ剛(左)と佐藤友祈選手【写真:ENCOUNT編集部】

分身ロボット「OriHime」支援プロジェクトが表彰される

 7日に都内で行われた「CAMPFIREクラウドファンディングアワード2021」では、クラウドファンディングを運営する「CAMPFIRE」が、その年を代表するクラウドファンディングプロジェクトを表彰した。「支援してよかったプロジェクト」や「趣旨に共感したプロジェクト」など、印象に残ったプロジェクトに対しツイッター上で一般投票を募り、得票数などをもとにグランプリや各賞を決定。2017年から開催されている。今年は最も注目を集めたプロジェクトの1位から5位を決める「総合賞」のほか、「部門賞」「エリア賞」「カテゴリ賞」を獲得したプロジェクトが表彰された。

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「総合賞」の1位に輝いたのは、分身ロボットの開発などを行う株式会社オリィ研究所が企画した「寝たきりでも働ける『分身ロボットカフェ』実験店常設化プロジェクト」。オリィ研究所はALSや脊髄損傷などの病気のほか、入院や海外在住などさまざまな理由から自分の体を現場に運んで働くことができない方々に、自身の分身となるロボット「OriHime」を提供している。利用者はこの「OriHime」を遠隔操作することで、現場にいなくても自宅や病院にいながら接客を行うことができる。今回1位に輝いたのは、この「OriHime」を実際に使って接客を行う「分身ロボットカフェ」を常設店舗にするための支援プロジェクトだ。

「CAMPFIRE」のアンバサダーとして表彰式に出席した俳優の草なぎ剛は、同プロジェクトについて、「子どもの頃に思っていた未来が現実になっている」と驚いた様子。「なんでもできる世界になっているなと実感しました。距離や時間も“隔て”がなくなるような、とても温かいものを感じました」と語った。またクラウドファンディングでプロジェクトが成立したことから、「自分一人の力じゃ成し遂げられないことでも、みんなで力を合わせると、すごいことが可能になるんだな」としみじみ語った。

 同じく表彰式に出席した東京2020パラリンピック車いす陸上競技の金メダリスト・佐藤友祈選手も、「ハンディキャップユーザーだけでなく、みなさん将来寝たきりになる可能性もある。プロジェクトを通じてロボットが自分の分身となって、双方向でコミュニケーションがとれるというのは新しい」と興味津々。脊髄炎が原因で車いす生活になったという佐藤選手は、「21歳の頃、1年半ほど原因不明で病状に名前がつかない時期がありました」と明かし、「健常者でも障がい者でもない状態を過ごしている中で、(当時は)社会とのつながりを保ちづらかった。こうしたロボットは画期的」と称賛した。

次のページへ (2/2) 【写真】分身ロボット「OriHime」
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