NOKKOと中村あゆみ 同期2人の今だから話せる“80年代”「予定はスポーツ新聞で知った」
「私はこのままどこに行っちゃうんだろう?」
NOKKO「取材もすごく多かった。一日に何本取材するのってくらい」
中村「アルバムができると朝から晩まで全国を走り回って20本近くの取材を受けて、それを2日間ぐらい続けなくちゃいけなかったり。同じことばっかりしゃべって具合が悪くなったりしてね」
NOKKO「そうだった。取材は苦しかったな。だって私たちの先の予定を教えてくれたのは、スポーツ新聞だったのよ。『次のレコーディングはいつからスタート』って書いてあってね。へえそうなんだって初めてそこで知るの(笑)」
中村「すごい時代だったよね(笑)。ご飯の時間さえ取らせてくれないから、ちょっとくらいのわがままは許してよってね」
NOKKO「よくそんな中でお互いにやってたよね」
中村「本当そう思う。2度と同じことはできないね」
NOKKO「うん、できない(笑)。でも振り返ってみると今こうやって笑い話になっているから面白かったけどけど『このままどこに行っちゃうんだろう?』っていう不安はなかった?」
中村「あったあった!」
NOKKO「私はそれがずっと心の中にあってね。いつも『私はどこに行ってしまうんだろう?』っていう気持ちだったから、あのころの景色って今も目に焼き付いていたりするの。昔、山田倉庫(芝浦スタジオ)でレベッカのツアーリハーサルをしていたんだけど、その日は花火大会で外の非常階段に出て花火が打ち上がるのをメンバー全員で見てたの。その大きく光って消えていく光景は、今でも時々夢に出てくるんだよね」
中村「きっとあのころのNOKKOちゃんと重ね合わせていたのかもね」
NOKKO「そして、もう一つは野音のセミの『シネシネシネシネ』だね(笑)」
中村「たぶん私たちは10年で30年分のことを一気にやってきたのよ。でもこうやってまた2人で一緒のステージに立てるなんてね。私も野音でNOKKOちゃんと一緒のステージに立った記憶が鮮明に残っていて、あれから一緒になることはなかったんだけど、いつかまた一緒のステージに立ちたいってずっと思っていたの。今回の『ママホリ 2021』(11日開催)というイベントを立ち上げた時に真っ先にNOKKOちゃんに出てもらいたいたくてね。『宿題なんか忘れちゃえ』が、今やお互いに『宿題ちゃんとやったの!』っていう立場になって」
NOKKO「そうよね(笑)。忙しさから逃げたかったあのころは歌で大変な思いをしてきたけど、お互いにこうやって母親になっても結局、道を戻してくれたのは歌だったんだよね」
中村「そうなの。私なんか一回外れかけた道を戻してくれたのは歌だったから」
NOKKO「そうでしょ? そうやって時を経て、ここでまたあゆみちゃんと一緒のステージに立てるんだって思うと……ごめんなさい……ちょっとグッと来ちゃった(涙)。……ホントごめんなさい」
中村「私もきちゃった(涙)。うれしいよね」
NOKKO「すごいよね。私たちは36年前に既にスタートしてたんだね。ここにつながっていたとは思ってなかったよ」
中村「今だから言えるけれど、あのころNOKKOちゃんがいたから頑張れたの。それはもちろんライバルだったし。そういう人がいないと自分自身も今みたいに成長できなかった」
NOKKO「……フウ~(涙)。いやあちょっとこの話はすごいよ」
(続く)
□NOKKO(ノッコ)1984年4月21日、「レベッカ(REBECCA)」のボーカルとしてデビュー。翌85年にリリースした4枚目のシングル「フレンズ」が大ヒット。2006年8月1日、42歳の時に長女を出産。「もうすぐクリスマス」というアルバム内にコーラスとして参加している。現在、長女は中学3年生。ラジオ番組「NOKKOのオカエリ ただいま。」(ニッポン放送、毎週土曜午後4時50分~午後5時10分)放送中。12月17日にビルボードライブ大阪、22日にビルボードライブ横浜、22年1月27&28日にビルボードライブ東京でライブを開催。
NOKKO公式HP:http://nokko.jp/
フェイスブック:https://www.facebook.com/Nokko76thStar/
ツイッター:https://twitter.com/Nokko76thStar
ラジオ番組「NOKKOのオカエリ ただいま。」HP:https://www.1242.com/nokko/
Billboard Live Tokyo2022公演
日程:2022年1月27日(木)、28日(金)
会場:ビルボードライブ東京
1stステージは午後5時30分開演、2ndステージは午後8時30分開演
□中村あゆみ 1966年6月28日、福岡県出身。84年メジャーデビュー。85年、3枚目のシングル「翼の折れたエンジェル」が日清カップヌードルのCMに起用されて大ヒットを記録。2度の結婚後、99年、長女を出産。2021年12月11日に東京・品川ステラボールでNOKKO、MAX、hitomi、相川七瀬、土屋アンナらママアーティストたちと音楽祭「ママホリ2021~Genking Live」を開催。
中村あゆみ公式HP:http://ayumi-nakamura.com/
アーティスト・ページ(配信):https://WarnerMusicJapan.lnk.to/AyumiNakamura_ap
ブログ:https://ameblo.jp/nakamura-ayumi
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YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCxEIdSRo0kX_z1uc6Zm5tag
フェイスブック:https://www.facebook.com/AyumiNakamuraOfficial
音楽祭「ママホリ2021~Genking Live」
日時 2021年12月11日(土)開場午後3時/開演午後3時45分
※午後6時45分終演予定
会場 品川プリンスホテル ステラボール
料金 全席指定9,900円(税込)
※男性のみでの入場はできません。女性のみ、もしくは女性を含むグループとさせていただきます。
主催 株式会社WOWOWプラス、株式会社K’s
ママホリ公式HP:https://mamaholi.com
フェイスブック:https://www.facebook.com/mamaholi2021
ツイッター:https://twitter.com/mamaholi2021
インスタグラム:https://www.instagram.com/mamaholi2021/