前澤友作氏「遠足を控える小学生の気持ち」 ISS到着後は「まずトイレに駆け込むのでは」
日本人初の民間人宇宙飛行士としてISS(国際宇宙ステーション)に渡航・滞在を予定している、ZOZO創業者でスタートトゥデイ社長の前澤友作氏が7日、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地で、打ち上げ前日会見をオンライン形式で開催。「遠足を控える小学生になったような気持ち」と心境を明かした。
前日会見を開催 日本人初の民間宇宙飛行士としてISSに渡航・滞在を予定
日本人初の民間人宇宙飛行士としてISS(国際宇宙ステーション)に渡航・滞在を予定している、ZOZO創業者でスタートトゥデイ社長の前澤友作氏が7日、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地で、打ち上げ前日会見をオンライン形式で開催。「遠足を控える小学生になったような気持ち」と心境を明かした。
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民間人のISS滞在は日本人としては初で、世界でも10人目となる。日本人の商業宇宙飛行としては、秋山豊寛氏以来31年ぶり2人目となる。
8日にバイコヌール宇宙基地から打ち上げられるソユーズ宇宙船「MS-20」に搭乗し、ISSに約12日間滞在する予定だ。スペース・アドベンチャーズ(米宇宙旅行会社)とロスコスモス(ロシア連邦宇宙局)のサポートを得て、今回のISS渡航・滞在を計画している。
翌日に迫った宇宙への旅。心境を聞かれた前澤氏は「本当にわくわくドキドキ、遠足を控える小学生になったような気持ちです」と高揚感を表現した。「期待していることは、もちろん地球を宇宙から見たいとか、無重力の状態でプカプカ浮いてみたいというはあるんですけど、ユニークな期待としては、自分がこの体験を通してどのように変われるか、そんなことにも期待をしています」と、夢を膨らませた。
日本・海外メディアの質問に次々と答えた。昔から星空や天体が好きだったことを口にしたうえで、「ついに夢がかなう、という気持ちでいっぱいです」と語った。さらに、「こうして夢を追いかけて頑張っていれば、夢はかなうんだよ、と伝えられればいいと思います」、「難しいことにもチャレンジすれば乗り越えることができる、とお伝えできればと思います」とのメッセージを寄せた。
また、ISSに到着したときに最初に行うことについては、「おそらくトイレに行くと思います。なぜなら、ロケットに乗ってから着くまでけっこう長い時間がありますので、その間はトイレに行けませんので。まずトイレに駆け込むのでは、と予想しています」と話した。すでに滞在中の宇宙飛行士のためにプレゼントを持っていくのかと聞かれると、「サプライズでギフトを持っていきたいと思います」と答えた。
同乗者は、操縦士のアレクサンダー・ミシュルキン宇宙飛行士(ロシア)と、前澤氏の関連会社役員で宇宙飛行の全容を撮影する平野陽三氏。両氏は会見にも出席した。
前澤氏は約100日間に及ぶ訓練を終え、11月16日にロシアのガガーリン宇宙飛行士訓練センターで行われた最終試験に合格。バイコヌール宇宙基地で最終調整を行ってきた。
ISSは、地上から約400キロ上空に建設された巨大な有人の実験施設。1998年に宇宙での建設が始まり、米国・日本・欧州各国など世界15か国の国際協力によって運用されている。主な役割は、宇宙だけの特殊な環境を利用したさまざまな実験や研究を長期間行える場所を確保すること。2000年11月から3人の宇宙飛行士が滞在を開始し、現在6人体制で運用を実施。チームは約6か月ごとに交代し、宇宙環境での科学実験やISSの保守作業などに取り組んでいる。