園子温監督、ワークショップから映画完成「『愛のむきだし』や『冷たい熱帯魚』よりも面白い」

映画監督の園子温が6日、都内で行われた映画「エッシャー通りの赤いポスト」(12月25日公開)ジャパンプレミアに登場した。当日は出演者の藤丸千、黒河内りく、モーガン茉愛羅、山岡竜弘、小西貴大も登壇。2年前に心筋梗塞で倒れた園は「ワークショップのお話をもらって、僕もまた新人としてやり直したいなと思いました。皆さんにお見せできることが至上の喜びです。どうもありがとうございます」と頭を下げた。

映画「エッシャー通りの赤いポスト」ジャパンプレミアに登壇した園子温【写真:ENCOUNT編集部】
映画「エッシャー通りの赤いポスト」ジャパンプレミアに登壇した園子温【写真:ENCOUNT編集部】

「エッシャー通りの赤いポスト」ジャパンプレミアに登壇

 映画監督の園子温が6日、都内で行われた映画「エッシャー通りの赤いポスト」(12月25日公開)ジャパンプレミアに登場した。当日は出演者の藤丸千、黒河内りく、モーガン茉愛羅、山岡竜弘、小西貴大も登壇。2年前に心筋梗塞で倒れた園は「ワークショップのお話をもらって、僕もまた新人としてやり直したいなと思いました。皆さんにお見せできることが至上の喜びです。どうもありがとうございます」と頭を下げた。

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 同作には、登壇者も含め園監督が実施した多くのワークショップ参加者が出演。参加者は3日間の濃密なワークショップを過ごしたという。園は「ワークショップで授業を3日やるだけじゃ面白くないから、3日後に成果として映画を撮ろうということだった。それほど大きな規模のシナリオではなかったが、参加者の熱意を感じて普通の映画を撮ってみようかなと思った。まさか普通の映画館にかかる映画を撮るとは全く思ってなかった」と振り返った。

 ワークショップは印象のある人もない人もいたという園だが、「僕は金の卵を見つけようという真剣な思いがあったので。本当に真剣勝負だった。最近は今回めったにならない緊張感を持って、『愛のむきだし』とかと違って、最近はソフトな現場で演出も柔らかくなっていたが、『エッシャー』では厳しくなっちゃった」と回想。さらに、「忘れずに行っておくけど、『愛のむきだし』もワークショップ映画だったんだけど、参加者に安藤サクラがいた。今回もそういう人が出てくるかもしれないので、僕は期待している」と登壇者に温かい眼差しを向けた。

 最後に園は「2年越しでやっとここまで来ました。本当にうれしく思ってます。『愛のむきだし』や『冷たい熱帯魚』よりも面白い作品になりました。自信作です。ゆっくりとご覧ください」とアピールしていた。

 同作は、ある映画に出演するためさまざまな境遇の人々が思いを募らせて応募用紙をポストに投函し、オーディション会場に集う青春群像劇。世界13の国際映画祭で上映され、第49回モントリオール・シネヌーヴォー映画祭では観客賞を受賞した。

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