懐かしの「トンガリコーンズ」高岩竜一の今、盟友・大谷晋二郎を永遠のライバルに指名
新日本プロレスの「ベストオブザスーパージュニア28」も終盤戦に突入。12月15日、東京・両国国技館大会で優勝決定戦が争われる。同大会では同時開催中の「ワールドタッグリーグ2021」ファイナルのゴングも鳴る。
竜と虎のベルトに反応「これはもう俺のもの」
新日本プロレスの「ベストオブザスーパージュニア28」も終盤戦に突入。12月15日、東京・両国国技館大会で優勝決定戦が争われる。同大会では同時開催中の「ワールドタッグリーグ2021」ファイナルのゴングも鳴る。
元より「ジュニアの祭典」では、ライバル抗争が燃え上がり、様々な名勝負が生まれた。中でも90年代半ばから「トンガリコーンズ」と呼ばれた大谷晋二郎、金本浩二、高岩竜一の3人による厳しくも激しいバトルは「ヘビー級に負けてたまるか」というジュニア戦士の意地と熱い魂を感じさせてくれた。
高岩が優勝した第7回大会(2000年)では、決勝の相手は大谷だった。2人は名コンビでもあり、初代IWGPジュニアタッグ王者組に輝いている。4代王者組にもなっており、高岩と大谷は、ジュニア版の「組んで良し、闘って良し」なのだ。
新日本からZERO1に移籍し、その後も多くの団体で活躍してきた高岩。参戦したリングのベルトを獲得してきた。IWGPジュニア王座は第38代王者、ノアのGHCジュニア王座には2度、君臨していた。
今現在はフリーダムズのUWA世界ジュニア王座、AチームのWEWジュニアヘビー級王座に加えて、新設されたガンバレ☆プロレスのスピリット・オブ・ガンバレ世界無差別級王座の初代王者となったばかり。3冠王として大活躍している。
ガンバレの「ガンバレ☆クライマックス2021」を制して、ガンバレの真新しいベルトを手にした高岩は「IWGPもGHCも巻いていた俺が、このベルトの価値も上げて行きたい。よく見てほしい。ベルトには竜と虎が刻み込まれている。俺の名前は竜一。虎と言ったら俺の分身。これはもう俺のベルト」と熱い。一説には高岩が一時期、ブラック・タイガーに化身していたと言われており、頷くしかない。
ただ「ガンバレのベルトなのだから、ガンバレ☆プロレスの人たちに頑張ってもらわないと」と挑発。早速、ガンバレの象徴である大家健が名乗りを上げて来た。来年1月10日、東京・板橋グリーンホール大会で高岩は大家の挑戦を受け、初防衛戦に臨む。
現在、ケガで欠場中の高岩の盟友・大谷は、ZERO1の象徴であると同時にガンバレの現場監督を務めている。高岩は「大家はもちろん、大谷も倒さないと」と明言。改めて大谷を永遠のライバルに指名している。
49歳にしてこの情熱。来年デビュー30周年を迎えるが、常に心身ともにベスト・コンディションを維持している。体形も変わらず、スタミナもある。「超竜」の異名にふさわしい男である。