欅坂46・菅井友香が舞台「飛龍伝」で切り開く本格女優への道…圧巻の演技で連日満員

アイドルグループ「欅坂46」キャプテンの菅井友香が主演する舞台「飛龍伝 2020」が話題になっている。劇作家・つかこうへいさんの代表作で、1960年代の安保闘争が舞台。菅井が演じるのは、全共闘40万人の委員長・神林美智子だ。この神林役はこれまで、牧瀬里穂、広末涼子、桐谷美玲ら人気女優が演じてきて、菅井が8代目。その姿を中日に観に行ってきた。

菅井友香がヒロインを務める舞台「飛龍伝 2020」
菅井友香がヒロインを務める舞台「飛龍伝 2020」

つかこうへいさん代表作、1960年代の安保闘争が舞台、全共闘の委員長役

 アイドルグループ「欅坂46」キャプテンの菅井友香が主演する舞台「飛龍伝 2020」が話題になっている。劇作家・つかこうへいさんの代表作で、1960年代の安保闘争が舞台。菅井が演じるのは、全共闘40万人の委員長・神林美智子だ。この神林役はこれまで、牧瀬里穂、広末涼子、桐谷美玲ら人気女優が演じてきて、菅井が8代目。その姿を中日に観に行ってきた。

「飛龍伝 2020」が行われているのは、東京・新国立劇場の中劇場。週末にも関わらず、収容人数1038人の座席は満員、熱気ムンムンだった。物語は菅井演じる全共闘の委員長と、敵の機動隊隊長との恋を描く。隊長役はお笑いコンビ「NON STYLE」の石田明が務めていて、開幕前には2人の熱いラブシーンにも注目が集まった。

 だが、この舞台の真骨頂は膨大なセリフとともに演者から発せられる熱量が半端ないところにある。2時間を超える劇中、菅井は一度も噛むことなく、最後まで演じ切っていた。しゃべりの“先輩”でもある石田のほうが何度か噛んでしまい、ヒヤヒヤする場面も。観客たちが「大丈夫なのか」と見守る中、会場は独特の緊張感に包まれ、最後まで一気に見入ってしまった。

 出演者は菅井以外すべて男性だが、その中で菅井の存在感は際立つ。歌って踊って、時には静かに訴えかける。最初のうぶで可憐な姿から、最後は革命戦士へと変わっていく様は見事だった。途中、長渕剛の名曲「シェリー」が流れる場面では、思わず涙が出そうにもなった。

 つかさんの代表作である「飛龍伝」は1973年の初演以来、人気女優たちが主演してきた“登竜門”的な舞台だ。激しく体を重ねたり、キスシーンがあったり、今の放送コードでは引っかかってしまうようなエッチなセリフもある。開幕前の公開ゲネプロで、菅井は「つかさんが伝えたかったことを、舞台を通して伝えられれば」と語っていた。

 菅井が所属する「欅坂46」は、個性的なメンバーと高いパフォーマンスで知られるが、先月には、中心メンバーの1人だった平手友梨奈が脱退を発表したばかり。今後は、女優として一皮むけた菅井が、引き続きグループを引っ張っていくことになりそうだ。

「飛龍伝 2020」東京公演は2月12日までだが、大阪公演は大阪市のCOOL JAPAN PARK OSAKAで2月22~24日に上演される。

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(ENCOUNT編集部)