メダル噛み、女性蔑視発言、マスクなしフェス…不祥事ランキング2021が発表

広報・メディア対応の専門誌「広報会議」が、2021年に発覚した企業や自治体、団体などの不祥事に関し、「イメージダウンした出来事」についてのアンケート調査を実施。1位には「名古屋市長、金メダルを噛み批判が殺到」が選ばれた。

「イメージダウンした出来事」についてアンケート調査を実施
「イメージダウンした出来事」についてアンケート調査を実施

「広報会議」が発表 全国の男女1000人を対象にアンケート実施

 広報・メディア対応の専門誌「広報会議」が、2021年に発覚した企業や自治体、団体などの不祥事に関し、「イメージダウンした出来事」についてのアンケート調査を実施。1位には「名古屋市長、金メダルを噛み批判が殺到」が選ばれた。

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 調査は2021年1月~10月に発覚した14件の企業・団体・個人に関する不祥事を「広報会議」編集部が選定。全国の20~60代の男女1000人を対象に、その中から「イメージが悪化した」項目を任意で3つまで選択してもらいランキング化した。

 上位3つでは「名古屋市長、金メダルを噛み批判が殺到」が31.0%の票を集め1位に。「森喜朗氏の女性蔑視発言」が22.8%で2位、「NAMIMONOGATARI2021、マスクなしの開催で批判殺到」が22.3%で3位と続いた。4位以下では「緊急事態宣言下に議員が深夜にクラブ通い」、「みずほ銀行、システム障害で一時ATMが使用できず」、「東京2020開閉会式・演出チームの辞任・解任問題」、「テレビ朝日五輪スタッフが緊急事態宣言下に会食」などの不祥事が上がった。

 1位となった「名古屋市長、金メダルを噛み批判が殺到」については、「悪いとは思っていないけど『一応、謝る』という感じが見え見えだった(38歳女性)」、「コロナのこともあるが、衛生的に人のメダルを噛むのはどうかと思う(20歳男性)」、「非常識だと本人が理解していないのが、会見や態度から滲み出ていた。あれは叩かれて当然。(38歳女性)」などのコメントが並んだ。

 2位の「森喜朗氏の女性蔑視発言」では、「すぐにでも謝罪することは必要だった(35歳女性)」、「言葉だけの反省で、本質的に理解していない(59歳男性)」、「オリパラに関し日本の代表である人物が恥ずかしい発言をしたので、国内外への印象が悪くなった(30歳女性)」などの声が。3位の「NAMIMONOGATARI2021、マスクなしの開催で批判殺到」には「開催者が、何の説明や謝罪もせず逃げてしまった事が一番まずい(36歳男性)」、「主催者の会見を行わない対応が不誠実だと思った(43歳男性)」、「運営が終始言い訳にはしっている印象だった(29歳女性)」といった批判の声が上がった。

 2021年はコロナによる生活者の価値観の変化が不祥事ランキングにも色濃く反映。1位となった名古屋市の河村たかし市長がソフトボール日本代表の後藤希友選手の金メダルを勝手にかんだ出来事については、他人のものを噛むこと自体への不快感ほか、コロナを契機に高まった衛生意識が批判をさらに強めた。2位の森喜朗元東京オリンピック・パラリンピック大会組織委員会会長の辞任劇は、海外メディアが大きく報道。ジェンダー観の早急なアップデートが求められていることを示した出来事となった。

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