髙石あかり「お芝居している時が息抜き」どっぷりはまった舞台の魅力 元気の源は朝風呂

今、注目の若手女優・髙石あかり(17)がENCOUNT編集部の取材に応じ、舞台「バレンタイン・ブルー」(18日開幕、東京・博品館劇場)への抱負を語った。2.5次元舞台「鬼滅の刃」の竈門禰豆子役、舞台「おそ松さん3」の橋本にゃー役で脚光を浴びた新星は、高校生の"等身大"ダンス部員役を演じる。素の自分について「めちゃくちゃ緊張するんです」と苦笑しながらも、「緊張感が心地よくなってくる」と役者の魅力にどっぷり浸かる17歳は、女優として目指す将来像やプライベートの意外なルーティンについても語った。

笑顔で取材に応じる髙石あかり【写真:ENCOUNT編集部】
笑顔で取材に応じる髙石あかり【写真:ENCOUNT編集部】

18日開幕 舞台「バレンタイン・ブルー」

 今、注目の若手女優・髙石あかり(17)がENCOUNT編集部の取材に応じ、舞台「バレンタイン・ブルー」(18日開幕、東京・博品館劇場)への抱負を語った。2.5次元舞台「鬼滅の刃」の竈門禰豆子役、舞台「おそ松さん3」の橋本にゃー役で脚光を浴びた新星は、高校生の”等身大”ダンス部員役を演じる。素の自分について「めちゃくちゃ緊張するんです」と苦笑しながらも、「緊張感が心地よくなってくる」と役者の魅力にどっぷり浸かる17歳は、女優として目指す将来像やプライベートの意外なルーティンについても語った。

ーー「鬼滅の刃」が終わったばかりです。気持ちの切り替えはできましたか。

「普段、そんなに舞台終わっても余韻とか残るタイプではないので、すぐスパッと切り替えはできたかなと思います」

ーー「鬼滅の刃」の竈門禰豆子役は評判でした。

「禰豆子ちゃんをやってよかったなと思ったのは、ファンの方から言われたんですけど、おでこが似ているらしくて、このおでこで生まれてよかったって思いました。おでこを出している子なので、ラッキーだなと(笑い)」

ーーご自身の持ち味はどういうところだと思いますか。

「とりあえず1回やってみよう精神。正解とか分からないからとりあえず自分がこの子だったらこうするかなと思ったのを演出家にお伝えして、そこで変えていく。それがないと、演出家も何がしたいのか、どう役作りをしてきたとか分からないから1回やってみようという気持ちが強いです。私が思った禰豆子ちゃんだったり、その前のおそ松さんのにゃーちゃんっていう子のイメージと、ファンの方が思っているイメージをリンクさせないといけないから、ネットで調べたり、ツイッターとかで何て書かれているのか見たりして、そこで帳尻を合わせたりしますね」

ーー禰豆子の演技を見た女優の浅川梨奈さんが「髙石あかりはやはり天才でした」とツイートしていました。

「全然そんなことないです(笑い)。みなさんがすごい禰豆子ちゃんにぴったりだったよって言ってくださるんですけど、みんながやってもぴったりになるんじゃないかと思ったり。でも、そう言われてめちゃくちゃうれしいというのはありますね」

ーー今回の舞台「バレンタイン・ブルー」は正統派の舞台です。オファーを受けた時の気持ちは?

「共演者がほとんどエイベックスの先輩方なので、先輩のみなさんの前でお芝居するの怖いなーとか、失敗したりという不安も多少ありました。でも、みなさんがやられているお芝居も生で感じたり、見たいと思うし、一緒にお芝居できるなんてそんなうれしいことないし、先輩方に負けないように自分のお芝居に対する欲とかを出して頑張りたいなと思いました」

ーー2.5次元とはまた違いますね。

「別物ですね。ストレートの舞台は自分から中で作り上げていくイメージで、2.5次元は実在するものがあるので、それに寄せていく作業かなと思っています」

ーー今回の舞台で髙石さんはどんな役を演じるのでしょうか。

「チアリーディング部の女子高生という役です。私と同い年なので、そのままの私を中心にして、そこから少し色を変えたりとかっていう感じでやりたいと思っています。この子、ちょっと私と似ているところがあって、楽しい時は楽しいんですけど、さめているところはさめていて、自分の本質と似ているから近づきやすい役の子なのかなと思います」

ーー実際にチアを踊る場面はありますか。

「あります。でも、チアやったことないんですよね。ダンスは少し触れる程度ならあるんですけど、でも、同じダンス部員役の福田愛依ちゃんがチア経験者でバリバリなんですよ。だからちょっとついていけるか不安ではありますけど、頑張ります!」

ーー稽古場の雰囲気はどうでしょうか。

「ハートフルコメディーなので稽古場もずっと笑いが絶えないです。皆さん、面白いんですけど、かっこいいなと思ったり、私からの目線ですけど、すごい稽古場がキラキラしているんですよ。台本が1人ひとりの個性を引き出してくださる台本ではあるんですけど、自分たちが出そう出そうっていう稽古場の空気感がすごい。劇場にいったらもっと変わってくると思います。お客さんがいて、照明があたって、音楽もあって、もっともっといろんなものが1人ひとりの内の中から出てくるんじゃないかって思うのでそれが楽しみだなと思います」

ーー女子高生役はぴったりですね。

「人生でこんなに等身大のままで舞台に上がるのは初めてっていうくらい背負っているキャラクターとか時代とか全部、現実に近いです。普段の髙石あかりを一番見ていただく機会かなと思います。時代劇でもなければ、2.5次元でもないから、髙石あかりという人間を見てください!っていう感じです」

ーー舞台で緊張することはないのでしょうか。

「よく緊張しないでしょ?って言われるんですけど、私めちゃくちゃする人で……。鬼滅の刃の初日はひどくて、舞台に立つのが怖すぎて、端で泣いていました。それは見せない部分ではあるんですけど、怖いですね。楽しいんですけど、1発目は自分がどう見られるかだったり、舞台全体の評判だったり、スポットライトにあたってこんなたくさんの方が一度に私に視線を預けてくれるところとかを考えたら不安で仕方ない。だから、ずっと大丈夫、大丈夫って言って、毎回公演が始まります」

ーー映画にも出演されていますけど、舞台ならではの魅力はどんなところでしょうか。

「生なのでその時その時によって雰囲気は違いますし、それが舞台だなと思うし、ハプニングがあってもそれも楽しいし、緊張感がずっと漂っているので、それがいいなと思います。やってる側もそうですし、舞台を見ている時もそうですけど、ずっと漂っている薄い緊張感が心地よくなってくる。私はそれが大好きです。今回はコメディーですけど、コメディーって本当に緊張するんですよね。お客さんの反応がすぐ伝わってくるものなので、例えば、怖いシリアスなシーンって誰も何も発さないし、そこで作り上げられる無音の空気感があるんですけど、コメディーって笑わなかったら笑わなかっただし、稽古場で笑ってても本番いってアレ!っていう時もあるし、その逆もあるし、それが面白いんですけど、毎公演変わってくるので、この言い方だとダメなのかとか、そういうのも面白かったりしますね」

ーーこの舞台の後にも「デュラララ!!」で張間美香役を務めます。今後、女優としての目標は。

「かっこいい女優さんになりたいです。好きなのは石原さとみさんですけど、私がそこに寄せるっていうのでもきっとない。髙石あかりとしてそのラインに立ちたいという気持ちはありますね。独自でありたい。今年は2.5次元で埋まっているので、まずはそこをしっかりやりたいです。お客さんとしてはキャラクターとして見るので、そこは切り替えて。キャラクターの再現度が高いと言われるように、しっかり下調べをして、声もできるだけ似せたいと思っています」

ーー稽古の合間に息抜きとかされますか。

「稽古していて、あーもう稽古かーって苦痛に感じることが全くなくて、本当にしたいことをさせてもらっているなって思っているので、それが楽しいし、お芝居している時が息抜きぐらいの気持ちです。お芝居に関してはないですね」

ーーリフレッシュ方法を教えてください。

「最近はR-1を飲むようになりました。あれを飲んでいる時はリフレッシュしているなっていう感覚があって、毎日飲んでいます。あと私、毎朝と毎晩、お風呂に浸かっていているんです。どっちもだから、水道代がすごくて。私、追い炊きダメなんですよ。お母さんに怒られる(笑い)。朝は気持ち的にも起きないので、1回ザブンと入ります。でも、浸かる時間が本当に何十秒とかなんですよ。30秒も入ってないです。10、9、8、7…あーっ!ってやってます。だから本当、もったいないです」

ーー元気の源は朝風呂ということですね。

「はい。最近は美容も意識して、16歳から17歳に切り替わるぐらいから肌の調子を気にし始めたんですよ。どうしたんだろうと自分でも思うくらい。毎朝、毎晩、お風呂に入って毎朝、毎晩、パックしています。美容の女だな、と思っていますね(笑い)」

ーー最後に改めて舞台への意気込みをお願いします。

「大先輩の多い舞台ですので、その皆さんの熱いお芝居に負けないようにもっともっと自分を出していきたいなと思います。お客さんにはキャラクターではなくて、髙石あかりとして、1人の女優として見てもらいたいし、見てもらえたらいいなって本気で思っているので、髙石あかりを見てください!と言いたいですね」

□髙石あかり(たかいし・あかり)2002年12月19日、宮崎県出身。17年、路上ライブ中に撮影された1枚の写真が「奇跡の1枚」とネット上で話題に。映画「スリーアウト」、「島々清しゃ」出演。160センチ。舞台「バレンタイン・ブルー」は博品館劇場にて2月18日~25日まで。

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