神尾楓珠、今井翼の芝居で出た自然な優しさに涙をこらえる「今でも泣きそう」
俳優の神尾楓珠が26日、都内で行われた、主演映画「彼女が好きなものは」(12月3日全国公開)先行上映イベントに登壇。山田杏奈、今井翼、草野翔吾監督も登場した。
映画「彼女が好きなものは」先行上映イベント
俳優の神尾楓珠が26日、都内で行われた、主演映画「彼女が好きなものは」(12月3日全国公開)先行上映イベントに登壇。山田杏奈、今井翼、草野翔吾監督も登場した。
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原作は、小説家・浅原ナオトの「彼女が好きなものはホモであって僕ではない」(角川文庫刊)。2018年2月に書籍化、2019年4月にはNHKで「腐女子、うっかりゲイに告る。」のタイトルでドラマ化もされ、大きな反響を呼んだ。物語は、ゲイであることを隠しながら生活する男子高校生の安藤純(神尾)とBL好きを隠している女子同級生・三浦紗枝(山田)との恋愛を通じ、世間にはびこる“ふつう”という価値観とのギャップに向き合う男女の姿を描く。
繊細な役を演じた神尾は、「僕自身には経験がないことだったので、最初はどういう葛藤とか、どういう悩みがあるんだろうというのが掴みにくくて難しかった。日常的なシーンの方が難しくて、隠しながらでも見ている人には引っ掛かりを作らないといけないというのが難しかった」と演じる上での苦労を明かした。
また、印象に残っているシーンについて、今井が演じる純の恋人・佐々木誠との別れのシーンを挙げ、「(誠さんに純が)ラムネを開けてもらうんですよ。あのシーンでは、こぼれていたんですけど、本当はこぼれる予定はなかったんです。いざやってみたら、こぼれちゃって……。それを今井さんが芝居でカバーしてやってくれて。目の前でやられたときに泣きそうになっちゃって、誠さんの優しさがすごい出ているなと。でも、ここで泣くのは違うなとこらえていた。今でも泣きそう」と告白。
そのシーンについて、草野監督も「僕もあれ、すごく好き。真相がまだ分からない。あのハンカチは衣装じゃないよね」と発言すると、今井は「合間の汗ふきを瞬時に使ったんだと思うんですけど。最後の切ない芝居だったので、最後の時間になるということで、僕も自然とそうなったんだと思います。撮影を重ねる中でのコミュケーションが自然と出た」と裏話を語った。
最後に神尾は「この作品見て、どう感じたかはそれぞれが自由であっていいと思います。深く考えなきゃいけなわけでもないので、面白かったなどSNSなどで広めていただければ」と呼び掛けた。