千原せいじ、加熱する不倫報道に「アホらしい」 “主演”映画で不倫される側を熱演

お笑いコンビ「千原兄弟」の千原せいじ(51)が、マレーシア出身のリム・カーワイ監督の映画「COME & GO カム・アンド・ゴー」(公開中)で刑事役を演じた。本作は、大阪で生きるアジアの人々が、時に交わり、すれ違いながらも必死に生きる姿を描いた群像劇。世界約70か国を旅してきた、せいじは知日派のリム監督と本作、好きな国、苦手な国を語り合い、2度にわたる不倫報道にも“ツッコミ”を入れた。

インタビューに応じた千原せいじ(左)とリム・カーワイ監督【写真:ENCOUNT編集部】
インタビューに応じた千原せいじ(左)とリム・カーワイ監督【写真:ENCOUNT編集部】

映画「COME & GO カム・アンド・ゴー」で刑事役、リム監督は演技を絶賛

 お笑いコンビ「千原兄弟」の千原せいじ(51)が、マレーシア出身のリム・カーワイ監督の映画「COME & GO カム・アンド・ゴー」(公開中)で刑事役を演じた。本作は、大阪で生きるアジアの人々が、時に交わり、すれ違いながらも必死に生きる姿を描いた群像劇。世界約70か国を旅してきた、せいじは知日派のリム監督と本作、好きな国、苦手な国を語り合い、2度にわたる不倫報道にも“ツッコミ”を入れた。(取材・文=平辻哲也)

 俳優としても数多くのキャリアを持つせいじ。本作へのきっかけは数年前の監督との飲みの席だった。マレーシア出身中華系のリム監督にとっては「新世界の夜明け」(2010)、「恋するミナミ」(13)に続く大阪3部作の最終章。少しパワーアップしたキャスティングをしたいと吉本興業に正式オファーした。

「約束は覚えていたし、やりますよって」と、せいじ。本作はアジア9か国から豪華俳優陣が競演。台湾からは、カンヌ国際映画祭の常連ツァイ・ミンリャン監督作品には欠かせない名優リー・カンション、ベトナムからは大ヒット映画「ソン・ランの響き」のリエン・ビン・ファットが出演。せいじは日本人キャストではトップを飾る。

「多分、役者さんやったら、そういうのはうれしかったりするかも分からないですけど、名前の出る順番はあんまりピンとこないですね。監督の作品は台本がないんです。役者をやらせてもらうときは台本があるもんやと思っていましたから、新鮮でしたね。ない方が気楽でええなと思いました。セリフを間違えても、証拠がないじゃないですか。バラエティー番組のロケのやり方と同じですけども、楽しいし、よかったので、みんなこうなったらええのに、と思いましたよ」(せいじ)

 大阪大学に留学し、大阪弁も達者なリム監督は「せいじさんが演じた刑事は金融犯罪を捜査する、やり手。存在感があって、知識豊富。一方で、家のことを忘れてしまって……という役なんですけども、僕が思っている以上に面白くやっていただいた」と日本語で絶賛する。

 スタッフ、キャストはアジア混合チームだったが、外国人と仲良くなるのは芸能界一のせいじは見事に順応。「もっと、こういうものが増えていったらええなあと思っていますね。日本人は外国人に対するコンプレックスが異常。外国人に母国語のみでなんとかしようとしている先進国は日本くらいじゃないですか。ハリウッドでも韓国でもいろんな国の人が出ているけど、日本の映画では外国人はほとんど出てこない。この異常な日本のエンタメ界を、どないかせなあかんでと思いましたよ」と話す。

次のページへ (2/3) 大阪が舞台の群像劇、リム監督「大阪は面白い。中国や香港とも似ている」
1 2 3
あなたの“気になる”を教えてください