お笑いタレントの千原せいじが20日、都内で行われた映画「カム・アンド・ゴー」公開初日舞台あいさつに登場した。渡辺真起子、兎丸愛美、リム・カーワイ監督も登壇し、撮影時の裏話などを語った。

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　同作の撮影はアドリブ主体でほとんどが即興で演出していたという。

　せいじは「いつもはこういう役でこうこうこうやって、いろいろ話を聞いてやるんやけど、こういうのでいけるんやなと思った。よくよく考えたらほかの映画、説明セリフばっかりやなと思った。その後、ほかの映画を見てたら、『このセリフいらんのちゃう』って思いながら見るようになった」と自身の考えが変わったと主張。

　続けて、「日本では少ないパターンだと思う。日本人きっちりしはる人めちゃくちゃ多い。でも、セリフ1文字変えただけでNGですと言われたら、具合悪いもん。今回そういうのないし」とリム監督の撮影方法を称賛した。

　リム監督には初対面で度肝を抜かれた。

「共通の知人と北新地で一緒に飲んでたんです。初対面のリム監督が『せいじさん、僕の映画に出てください』って言うたから、『出たる出たる』って言ったったんです。ははん、分かりやすい詐欺やなと思ったら、1年後に事務所に電話がきた。『お前と映画やるという約束したというヤツから電話きたで』『誰や、あいつや』と思い出した。約束は破ったらあかんから、受けた。詐欺やなかった」とせいじはケラケラ笑いながら振り返った。

　同作では、妻（渡辺）に浮気される役柄を演じたせいじ。囲み取材で「実生活とは逆ですね」と報道陣に言及されると「やかましいわ。誰が言うとんねんみたいな。ポップコーンをスクリーンに投げてくれたらうれしいですから。楽しんで見てください」と逆手にとってアピールしていた。　

　同作は大阪・キタが舞台。キタにやってきた外国人たちと、彼らと日常を共有する日本人たちの間にはさまざまな出来事が起こる。過酷な現実を緩やかにサバイブする人たちの姿をリアルに描く。