舘ひろし、俳優とは違う“人生やり直し”を想像「医者になって親を安心させてやりたい」
俳優・舘ひろしがこのほど、都内のNHKで、BSプレミアムの主演ドラマ「生きて、ふたたび 保護司・深谷善輔」(28日スタート、日曜午後10時)の取材会に出席し、作品や役への思いを語った。息子を殺害した罪で服役した、保護観察の対象者・小山結子(浅丘ルリ子)と向き合いながら、自らも生き直しを模索する元高校教師の保護司・深谷善輔を描く。取材会では、舘自身がもし生き直せるとしたらという想定でのやりたいことも明かした。
BSプレミアム「生きて、ふたたび 保護司・深谷善輔」取材会で語った
俳優・舘ひろしがこのほど、都内のNHKで、BSプレミアムの主演ドラマ「生きて、ふたたび 保護司・深谷善輔」(28日スタート、日曜午後10時)の取材会に出席し、作品や役への思いを語った。息子を殺害した罪で服役した、保護観察の対象者・小山結子(浅丘ルリ子)と向き合いながら、自らも生き直しを模索する元高校教師の保護司・深谷善輔を描く。取材会では、舘自身がもし生き直せるとしたらという想定でのやりたいことも明かした。
「台本読んだとき、今までやったことのない保護司という役なので、できるかなと思いましたが、キーとなる結子を浅丘ルリ子さんが演じ、彼女に振り回される善輔が面白いと思ったので、やらせていただきました」
保護司の印象にも言及した。
「保護司という人がいることも全く知りませんでした。難しいのは刑務所から出てきた人をサポートするのですが、その人が犯した犯罪には、必ず被害者がいること。それをいつも胸の中にしまっておかなければいけない。ただただ犯罪者の側に立つのではなく、必ずそこには被害者がいると心の隅に置きながら演じました」
初めて演じる役。どう役作りをしたのだろう。
「衣装さんに指定された衣装を着て、自分のアレンジをなるべくしないようにしました。キャラクター的には浅丘さんとご一緒できることになって楽しく演じました。結子に振り回される善輔という形が自分の中でイメージができましたので、やっていけると思いました」
初めての役は楽しいと話す。いろんなイメージがわいてくるからだというが、ベテランでも、ある意外な思いもあるという。
「ちゃんとできているのかどうかは、いつもどんな役をやっても不安なものです」
見どころを聞いてみた。
「善輔と結子のせめぎ合いというか、浅丘さんは自由な女優さんなので、現場でいろんなことが変わっていって、すごく楽しかったです。浅丘さんは、今の女優さんにはない、女優さんとしての覚悟というか、仕事に対する覚悟、人に対する覚悟、もっと言えば人生に対する覚悟みたいなものを持っている方。昔の映画女優さんだな、という気がしました」
物語は人生をやり直すこと、生き直しがテーマ。もし舘が人生をやり直せるなら、やってみたいこと、こういう人生を歩んでみたいと思うことも明かした。
「僕は子どものときからずっと医者になれと言われていました。あまり勉強もしないで、医者になれるかなと思っていたのですが。やり直せるとしたら子どものときに戻って、ちゃんと勉強して、医者になって親を安心させてやりたいなと思います」
演じる上で大切にしていること、こだわりも聞いた。
「僕は、NGが多いので、なるべく失敗しないように、NGを出さないようにというだけです。いっぱいいっぱいです。いつも(笑)」