NHK大河ドラマ「青天を衝け」（毎週日曜、午後8時ほか）の第36回（21日放送）は、長女・うた（小野莉奈）と穂積陳重（田村健太郎）の縁談が持ち上がるおめでたい話もあるようだが、栄一（吉沢亮）の仕事や妻・千代（橋本愛）については、思いもよらない事態になり、重い空気に包まれそうだ。

　NHKによると、栄一は三菱の独占に対抗するために東京風帆船会社（とうきょうふうはんせんがいしゃ）を設立するが、岩崎弥太郎（中村芝翫）の新聞を使った巧みな攻撃に、開業前に敗北してしまうという。また、養育院も東京府から事業縮小を迫られ、なかなか前に進めず、栄一は苦しむ展開に。その裏で弥太郎は着々と事業拡大を進める。

　その頃、長女・うたと穂積の縁談が持ち上がり、意気投合した2人は結婚する流れに。しかし、渋沢家が幸せな空気に包まれる中、千代が突然、病に倒れてしまうという。

　弥太郎との事業の戦いで苦しむ栄一も気になるが、サブタイトルは「栄一と千代」。前回、第35回では、前アメリカ大統領の歓迎会を立派にこなし、光り輝いていた千代だが、病気の容体が第36回の最大の見どころだろう。長女の結婚の幸せムードと千代の病気と密度の濃い激しい展開になりそうだ。