奥平大兼、2年ぶり2作目映画出演「新鮮な気持ち」 22年夏公開「マイスモールランド」
俳優の奥平大兼が2022年夏公開予定の映画「マイスモールランド」(川和田恵真監督)に主人公・サーリャ(嵐莉菜)の相手役となる日本人の少年・聡太を演じることが分かった。
若手監督・川和田恵真監督の商業映画デビュー作
俳優の奥平大兼が2022年夏公開予定の映画「マイスモールランド」(川和田恵真監督)に主人公・サーリャ(嵐莉菜)の相手役となる日本人の少年・聡太を演じることが分かった。
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是枝裕和監督が率い、西川美和が所属する映像制作者集団「分福」の気鋭の若手監督・川和田恵真監督の商業映画デビュー作。日本、ドイツ、イラン、イラク、ロシアのミックスという5か国のマルチルーツを持つ主演の嵐が在日クルド人の女子高生を演じる映画「マイスモールランド」。このたび、奥平が主人公の相手として出演することが発表された。
18歳の奥平にとってデビュー映画「MOTHER マザー」以来2作目の映画出演となる。「MOTHER マザー」では、演技未経験で数百人の応募者の中からメインキャストの周平役に抜てき。第44回日本アカデミー賞新人俳優賞、第94回キネマ旬報ベスト・テン新人男優賞、第63回ブルーリボン賞新人賞、第30回日本映画批評家大賞新人男優賞など多くの新人俳優賞を受賞し注目を集めた。
本作の出演について、「映画からはじまったという気持ちはあるので、その現場に2年ぶりに戻ってきたということで新鮮な気持ちになりました。久しぶりの映画の現場で、クランクインのときは迷いがありました。『MOTHER マザー』のときは、何も分かっていなかったので、OKがかかると、ただうれしかったのですが、ドラマなどいろんな現場を経験したことで、自分の中で考え過ぎてしまったところがあって。でも現場で川和田監督とたくさんお話しして、監督が表現したいことをお聞きし理解することができたので、撮影が進んでいく中で、聡太として生きることができたと思います。撮影前に監督とお話したことなど、僕の趣味などを脚本に反映していただくこともあって、最後のほうは演じているのか分からなくなる瞬間もありました」と喜びの声を寄せた。
また、17歳で主演を務める嵐について、「僕がこんなことを言うのもおこがましいですが、本番になると顔が変わります。初めての演技で、これだけオンオフ切り替えられるなんてすごいなと思いました」と驚きを口にした。
川和田監督は「奥平くんとは、オーディションで出会いました。お芝居を見させていただき、まだ青年になりきらない、途上にいる姿が今回の聡太という役柄そのものでした。部屋を出る前にはもう、お願いしたいと心が決まっていました。撮影前から何度かお会いして、彼自身の物事をフラットに捉える視点や、自由に伸び伸びとした姿にも触発され、さらに脚本の内容も膨らみました。現場でも、とてもひたむきで、いつもお芝居のことを考えていた姿が心に残っています。不器用ながらも真っすぐな聡太という人間を、等身大で体現しきってくれたことに、とても救われました。今、このとき、奥平くんを撮ることができて大変光栄です」と奥平起用についての思いを明かした。