【新日2.9大阪城ホール】内藤哲也がKENTAとの死闘を制し、次はヒロムとの師弟対決へ KENTAは試合後「鉄也は自分の何かをこじ開けてくれた」
新日本プロレスは9日、満員札止めとなる1万1411人の観衆が集まった大阪城ホールで「THE NEW BEGINNING in OSAKA」を開催。この日のメインとなった第8試合は、1.5東京ドームをバッドエンドに染めたKENTAとIWGPヘビー級・IWGPインターコンチネンタル王者の内藤哲也による注目のダブル選手権試合が行われた。
新日本プロレス「釣り★スタ presents THE NEW BEGINNING in OSAKA」
新日本プロレスは9日、満員札止めとなる1万1411人の観衆が集まった大阪城ホールで「THE NEW BEGINNING in OSAKA」を開催。この日のメインとなった第8試合は、1.5東京ドームをバッドエンドに染めたKENTAとIWGPヘビー級・IWGPインターコンチネンタル王者の内藤哲也による注目のダブル選手権試合が行われた。
1.5東京ドームの試合終了後に内藤を襲撃したあの日から始まった内藤とKENTAの戦いは、KENTAの「鉄也このバカチンが!」といった、試合後の舌戦やSNSでの空中戦など、場外での前哨戦が注目されてきた。前日の記者会見でも、お互いにけん制しつつも会場が笑いに包まれるなど終始和やかな雰囲気で行われたが、いよいよリング上で決するとあって、入場前から予想のつかない戦いに会場は大声援と緊張感が交差する独特な雰囲気に包まれた。まずはKENTAが入場、花道で城ホール360度を覆う大ブーイングが沸き起こる。次に内藤が登場、2本のベルトをリングサイドから中央に滑らすように投げる。
会場全体で「大・帰れ」コールの巻き起こる中、BULLET CLUBのメンバーがリングに上がり、全員で「Too Sweet」のポーズを決める。海野レフェリーがメンバーを排除し、ゴングが鳴った。いきなり内藤をイラつかせる作戦かKENTAは場外に出て武田鉄矢のモノマネで観客を挑発するなど、開始からしばらく膠着状態が続いた。ようやく組み合ったと思った瞬間、ロープにエスケープしたKENTAはまたもや場外に。予想のつかない展開に観客も「早くやれー」と野次が飛ぶ。内藤がリング中央で余裕のポーズを決めた瞬間、KENTAが飛び込み、すかさず内藤が場外にエスケープ。互いの駆け引きの末、ようやく試合が動き始める。
場外戦、コーナーマットを外して投げつけるなど、KENTAのペースで巧みに内藤を痛めつける。その攻撃に耐えた内藤が、今度は一気に、自分のペースに持っていく。内藤がエプロンでKENTAの首を狙うと、今度はKENTAが鉄柵を使ったDDTで内藤の首を狙う。そんな一進一退の攻防が続き、デスティーノをきめようとした内藤をレフェリーにぶつけ、レフェリーが倒れた瞬間にジェイ・ホワイトが現れ、内藤を狙う。ここで、BUSHIと高橋ヒロムが、飛び込んできてジェイの介入を阻止する。再び2人の対決となりKENTAのgo 2 sleepを内藤がデスティーノで返す。そんな2人の緊迫の攻防は、コーナーマットが外れた角に内藤が頭をぶつけ大流血するなど、まったく予想のつかない展開が続いたが、最後は内藤が起死回生のデスティーノ2発でKENTAを沈めた。
試合後に内藤はマイクを持ち、「ブエノスノーチェーン大阪!史上初の偉業を成し遂げ、ここ大阪に帰ってきたぜ!」会場から大歓声が。「東京ドームで2本のベルトを取り大阪城ホールで防衛…次はあの男とやるかな。出てこい高橋ヒロムー!!」ここで思わぬサプライズを発表した。
なんと高橋ヒロムが花道からベルトを持ってやってきた。会場は驚きと歓喜でさらに沸いた。内藤はヒロムにこの試合を受けるか(シー)受けないか(ノー)の返答を求めると、ヒロムは「内藤さん、僕が遠征から帰ってきたら師弟対決をやろうと言ってくれましたよね。答えはもちろんシー。やるに決まってるじゃないですか。内藤さんはどうですか?」これに内藤は「もちろんシー!」ここで内藤と高橋ヒロムの対決が決まった。最後はドームでできなかった「デ・ハポン」の大合唱で締めた。
ダブル王座は奪取できなかったが、敗れたKENTAに入場の際の大ブーイングはなかった。バックステージに戻ったKENTAは試合を振り返り「まぁ、このシリーズを通して、鉄也にはまたひとつ…なんだろうな、自分の中の何かをまたこじ開けてくれた気がするな。今回の試合を通じて…笑われたっていいよ。笑われるのをわかって言うよ。今年は俺の年だ」とコメントを残し城ホールを去った。
新日本プロレスは9日、大阪城ホールで「釣り★スタ presents THE NEW BEGINNING in OSAKA」を開催。IWGPヘビー級・IWGPインターコンチネンタル王者の内藤哲也と挑戦者KENTAによる注目のダブル選手権試合をメインに、王者・高橋ヒロムにリュウ・リーが挑戦するIWGPジュニアヘビー級選手権試合、鈴木みのると王者・ジョン・モクスリーの因縁のIWGP USヘビー級選手権試合、22日に引退試合を行う中西学が第3世代との友情タッグで大阪でのラストマッチを行うなど全8試合が行われた。