騒動から2年、カラテカ入江の今 相方・矢部の言葉で一念発起…清掃会社を設立
書籍「汚部屋がピカピカになる! 業者の(秘)家そうじ」発売、掃除のノウハウを伝授
会社設立から1年あまり。コロナ禍においても黒字経営を達成し、今年3月に大阪、6月に千葉、10月に神奈川に支店も出した。「大阪支店は、僕が会社を起ち上げたときに働いてくれた、大阪出身の元ホストがやってくれています。僕と同じようにセカンドキャリアの道を歩み始め、『いつかは独立したいです』という目標を持ち、のれんわけの形で独立しました。千葉支店と、神奈川支店は芸人時代からお世話になっている方々がやっています。だから、安心してお任せできています。今東京本店には2人の正社員がいます。彼らも経験を積んで次の道へステップアップしていってほしいと思っています。それには僕がまだまだ現場に出ながら、営業も頑張っていかないと」。
7月には北九州市のワイズ株式会社とコラボした家庭用洗剤「White Man」(レンジ用、浴室用、カビ取り用の3本セット)を監修プロデュースし、売れ行きは好調だという。「洗剤一つで、こんなに汚れが落ちるんだとすごく勉強になったので、どの成分を強くしてほしいとお伝えして、作らせていただきました。パッケージのデザインも、かわいいものにしましたので、ぜひご家庭でお試しいただければ、と思います」とアピールする。
11月1日には掃除業界でのノウハウをすべて披露したという書籍「汚部屋がピカピカになる! 業者の(秘)家そうじ」が発売された。「(出版の)オファーをいただいたときは本当に僕でいいんだろうかと思いました。芸人時代には何冊か本を出版させていただきましたが、清掃の道に進んだ僕にとって出版という言葉がピンと来なくて。でも、お客様のご自宅に清掃に伺ったときにも、清掃の仕方についてアドバイスを求められることも増えていたんですね。皆さまが必要としている情報をまとめて本にすればいいのかなと思い、出版させていただくことにしました。年末の大掃除に向けて、エアコン、レンジフード、浴室など、あまり日頃本格的に掃除しにくい場所の掃除の仕方なども書いてありますので、お手に取っていただければうれしいです。本を読んでいただいたら、僕のお仕事がなくなっちゃうかもしれないですけども、それぐらいに僕が今まで培ってきたことを詰め込んでいます」。
実業家としてのセカンドキャリアを順調に積み上げてきたように見える入江だが、SNSでの批判の数々を重く受け止め、精神的に辛い思いをしたこともあった、と語る。そんなときに支えてくれたのは、ある先輩芸人からの言葉だった。
(後編に続く)
□入江慎也(いりえ・しんや)1977年4月8日、東京都小平市出身。97年に高校の同級生だった矢部太郎とお笑いコンビ「カラテカ」を結成。2019年に芸能界から離れて清掃業界へ転身し、ハウスクリーニング業務に従事。独立して株式会社ピカピカを設立。芸人時代に培った営業力、コミュニケーション力も活かし、今までにない新しい清掃会社を目指している。11月1日には「汚部屋がピカピカになる! 業者の(秘)家そうじ」が発売された。