瀬戸内寂聴さん、不倫問う質問に「あなたはただ1人しか愛せない?」 飾らない生き方に称賛

作家で僧侶の瀬戸内寂聴さんの訃報を受け、11日に放送された日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」(月~金曜、午後1時55分)に生出演したコメンテーターの津田塾大教授・萱野稔人(かやの・としひと)氏が故人について語った。

「ミヤネ屋」で萱野稔人・津田塾大教授が瀬戸内寂聴さんについて語った【写真:ENCOUNT編集部】
「ミヤネ屋」で萱野稔人・津田塾大教授が瀬戸内寂聴さんについて語った【写真:ENCOUNT編集部】

ミヤネ屋で放送 萱野稔人・津田塾大教授の追悼コメントも

 作家で僧侶の瀬戸内寂聴さんの訃報を受け、11日に放送された日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」(月~金曜、午後1時55分)に生出演したコメンテーターの津田塾大教授・萱野稔人(かやの・としひと)氏が故人について語った。

 VTRで笑顔を見せながら波乱の人生と女の性について語る瀬戸内さんの姿に萱野氏は「自分のこともあけすけに話しますし、寂聴さんと話しているとどんどん心が開かれていって自分も許されていいんじゃないかってそんな気分にさせられる方だったなって思います」と哀悼。

 続けて「単に理想的なこととか美しいことだけ言ってても人を引き付けることはできないと思う。エリートの方と結婚されましたが、そういうものも捨てて不倫相手と駆け落ちしようとするとか、そういったことも含めてさらけ出すことによって言葉の説得力が出てきて、自分もずっとそれに向き合ってきたんだなということが分かるからこそ、人々に対する包容力も生まれてきたんだとすごく思います」と分析した。

 番組内では、寂聴さんが経験した不倫関係について番組ディレクターが「なぜ同時に関係が持てたんですか」と問うと、寂聴さんが「あなた、その経験ない? あなたはただ1人しか愛せない?」と逆質問するシーンも紹介。萱野氏は「自分の人生と作品上のいろんな言葉と、さらには出家されてからの説法の言葉が全部区別がない。小説のためにも生きたし、全部が区別がないところが素晴らしいと思います」と寂聴さんの生き方を称賛した。

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