20歳でAKB卒業、演技の道へ「いつか朝ドラや大河ドラマに出たかった」 女優・川栄李奈の現在地

話題作への出演が絶えないが…「私生活が暗いんです」と笑う川栄【写真:荒川祐史】
話題作への出演が絶えないが…「私生活が暗いんです」と笑う川栄【写真:荒川祐史】

女優の夢を追いかけてグループを卒業 今の夢は「映画にたくさん出て、賞を獲ること」

――川栄さんはAKB48に在籍されていた時期から女優への夢をたびたび口にされていました。アイドルからの転身について、ご自身の中で思うところはあったのでしょうか。

「20歳でグループを卒業したときに、『20歳はすごく若い。今から新しいことに挑戦して、いろいろ経験したい』と考えていました。当時はお芝居がすごく楽しくて、いつか朝ドラや大河ドラマに出たいという夢がありました。AKBでは、“選抜に入りたい”という夢をかなえた後、その先の夢が見つからなくて。私は夢が多い方の道を選びましたが、今でもまだかなっていない夢がたくさんあります。その夢を追うことができるのは、とても楽しいです。今の夢は映画にたくさん出て、賞を獲ることですね」

――今後、挑戦してみたい役柄はありますか。

「今までは明るいキャラクターが多かったのですが、私、私生活が暗いので(笑)。テンションの低い役の方が、自分には合っているなと思います。そういった役や、家族の話など、見ていてじーんとくる映画をやってみたいです」

――今回演じられた絢音のキャラクターとしての魅力を教えてください。

「台本から、幽霊ならではの消えてしまいそうな儚さみたいなものは感じたのですが、loundraw監督が描かれることによって、より儚い、でも美しい絵になっていると思います。ストーリーは、今の若い方にものすごく響くんじゃないかな。それぞれが抱えている悩み、いじめや、親の言う通りに生きる葛藤みたいなものって、今の若い世代は我慢しがちというか、なんでも一歩引いて見ている方がとても多いと思うんです。そこに共感できる部分が私にもあったので、若い世代の方は特に共感できる作品になっています。私も早く映画館で見たいです!」

□川栄李奈(かわえい・りな)1995年2月12日、神奈川県出身。主な出演作にNHK朝の連続テレビ小説「とと姉ちゃん」や「亜人」(17)、「恋のしずく」(18/主演)、「泣くな赤鬼」(19)などがある。また「KUBO クボ 二本の弦の秘密」(16)、「きみと、波にのれたら」(19)、「ソウルフル・ワールド」(20)では声優を務めた。今年度は映画「地獄の花園」が公開されたほか、NHK大河ドラマ「青天を衝け」に出演中。2021年度後期NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」ではヒロインの1人・ひなた役を演じる。

スタイリング 岡野香里
ヘア&メイクアップ KOBA(PUNCH)

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