「志村けんとドリフの大爆笑物語」いかりや長介さん役に遠藤憲一 メンバーキャスト出そろう
12月にフジテレビ系で放送予定のドラマ「志村けんとドリフの大爆笑物語」のザ・ドリフターズメンバーを演じるキャストが10日、決まった。
主演の志村けんさん役は山田裕貴
12月にフジテレビ系で放送予定のドラマ「志村けんとドリフの大爆笑物語」のザ・ドリフターズメンバーを演じるキャストが10日、決まった。
すでに主役の志村けんさん役を山田裕貴が務めることが発表されていたが、いかりや長介さん役に起用されるのは、現在月9ドラマ「ラジエーションハウスⅡ~放射線科の診断リポート~」に出演中の遠藤憲一。今作でも、圧倒的な存在感と演技で視聴者を魅了するはずだ。
また、加藤茶役には、シリアスな演技からコミカルな演技まで、緩急自在の演技が魅力の勝地涼。高木ブー役には、個性的な演技でバイプレイヤーとして活躍中の加治将樹。そして、仲本工事役には、スーパー戦隊シリーズから舞台まで、幅広く活躍する松本岳が決定した。
5人のメンバーによるメインビジュアルも完成した。ザ・ドリフターズと言えば、“法被(はっぴ)”と“ハチマキ”。それぞれが演じるキャラクター、そして画面から飛び出てくるようなメンバーの勢いを感じ取ってほしいという思いを込め、作られたビジュアルだという。
志村さんは昨年3月、新型コロナウイルス感染症に伴う肺炎のためこの世を去った。日本中が悲しみに暮れたその訃報は、海外メディアでも取り上げられた。今回のドラマは、志村さんがコメディアンになることを決意し、いかりやさんの元を訪れ、1968年の高校卒業間際にバンドのボーヤ(付き人)として携わるところから始まる。
見習い時代の修業の日々、そして74年にメンバーの一員となってから1990年代までの、想像を絶するような過酷なスケジュールや、人気の裏に隠された挫折と苦悩、葛藤を描く。また、毎週行われていたネタ会議の様子や、加藤との友情も明らかに。そして、これまで表には出ることのなかったメンバーとのやりとりや、いかりやさんとの関係など、今回のドラマ化にあたって、初めて分かったことも描かれる。
さらにドラマでは、当時人気を博した「8時だヨ!全員集合」(69年~71年3月・71年10月~85年/TBS系)や「ドリフ大爆笑」(77年~/フジテレビ系)の懐かしい場面も登場。山田をはじめとしたメンバー全員による、「ドリフ大爆笑のテーマ」や「ドリフのズンドコ節」。また、名作と言われる数々のコントシーンにも注目だ。撮影はすでに終了している。
○遠藤憲一(いかりや長介さん役)
「小学校時代、ザ・ドリフターズは見ていたのですが、まさか自分がいかりや長介さんを演じるとは予想もしていなかったので、びっくりしました。強面(こわもて)というところと年齢的なところが起用理由でしょうか。当時、ご本人たちがアドリブでやっていたことを台本に起こして、それを自分たちが演じることはなかなかない難しい経験でした。いい意味でナンセンスなものを作るのが上手な福田監督が、この作品をどのように仕上げていくのか?自分もできあがりが楽しみなので、視聴者の皆さんと一緒に、今から放送を楽しみにしています」
○勝地涼(加藤茶役)
「今回のお話をいただいた時は、とにかくテンションが上がりました。(実際の放送は)自分の世代とはちょっと違うんですが、再放送やスペシャルを見て育ったので。“加トちゃん”という呼び方も、みんなに親しまれている呼び方ですし、僕自身、加藤さんが大好きなので、ぜひやりたいと思いました。撮影中は、山田君となるべく一緒に過ごすようにして、その時間を大事にしようと心がけました。いかりやさんのセリフに“来週もまた、一生懸命頑張ります!”とありますが、その精神で僕たちもこのドラマに挑んだので、そこが伝わるといいなと思います」
○加治将樹(高木ブー役)
「お話をいただいた時は、“是非やりたい!しかも福田組なの?”という驚きとうれしさで、大イベントに参加できるような感覚でした。高木さんはのんびりしているようなイメージがあるんですけれど、キレがあってリズム感が良い方なので、演じるに当たってそこは意識しました。『ドリフ大爆笑』のオープニングシーンは、一視聴者として子どもの頃から見ていたので、収録の時は、そこに立つことができた幸福感と興奮で、夢の様な時間でした。撮影が終わった時には“役者をやっていてよかった”と本当に思うことができた作品です」
○松本岳(仲本工事役)
「皆さんが知っていて今もご活躍されている国民的スターの仲本工事さんを、僕みたいな未熟者が演じるというのは恐縮な限りだと思っています。今回、事務所の大先輩である志村けんさんとザ・ドリフターズの皆さんの作品に携わることができ、本当に光栄な一方で、当初は不安を通り越して恐怖感がありました。そんな中、ドリフメンバーの皆さんにご報告に伺った際に“ドリフはドリフにしかできないんだから、君なりの仲本工事をやり切ってください”という仲本さんからの激励や、加藤茶さんからの“(仲本さんは)のんびり屋に見えてちょっと格好つけてるところあるからな(笑)”というアドバイスを胸に演じさせて頂きました。楽しんで見て頂けるとうれしいです」