天龍源一郎とアントニオ猪木氏が語る1994年の一騎打ちの”真実”

天龍源一郎とアントニオ猪木氏が8日、都内でトークショーを行った。天龍プロジェクトの企画で実現したもので、会場はプロレスファンで超満員の熱気となった。

秘話をおおいに語った天龍(左)と猪木氏
秘話をおおいに語った天龍(左)と猪木氏

天龍プロジェクトが企画 会場は超満員

 天龍源一郎とアントニオ猪木氏が8日、都内でトークショーを行った。天龍プロジェクトの企画で実現したもので、会場はプロレスファンで超満員の熱気となった。

「元気ですかー!」とあいさつした猪木氏は、いきなりしゃがれ声で天龍のものまねを披露。天龍は猪木氏の十八番である延髄斬り、卍固めを全日本プロレス時代に使用していたことについて、猪木氏に感謝を伝えるとともに「なんだかんだいって、猪木さんの真似はみんなしていましたよ。それは事実ですね」と話した。

 1989年1月のプロレス大賞授賞式では”ビール早飲み”で対決。敗れた天龍は「あの時、酔っぱらっちゃって、試合前に手を突っ込んで戻して試合したの覚えていますよ」とエピソードを公開。猪木氏は「負けたことないですね」と生涯無敗を強調した。

 94年1月4日の新日本プロレス・東京ドーム大会の一騎打ちでは、天龍が猪木氏に勝利。途中、魔性スリーパーに落ちた天龍は「2度とやりたくないと思ったのは、スリーパーで落とされてロープつかんだ時に、脱臼したんですよ。指がこっち(反対側)にむいたんです」と苦笑。猪木氏は「1つは個性というか、強い選手はほかにもいるんだろうけど、プロってなんだ。それで稼ぐ。天龍というキャラクターはしっかり持っていた」と評した。

 天龍は「馬場さん、猪木さんに勝ったかもしれないけど、ターザン後藤とか大仁田にも負けた。あのまま馬場さんに勝って、猪木さんに勝った時点で、ぱっと引いてたらかっこよかったかもしれないけど、いろんなことやって、人生を生きながらえてきたっていうところですね」とミスタープロレスたるゆえんを示した。

 最後は天龍が「いつものあれをお願いできますか?」と口火を切り、2人で「1、2、3、ダーッ!」を決めた。

次のページへ (2/2) 【画像】最後は2人で「ダーッ!」…トークショーを締めた天龍源一郎とアントニオ猪木氏の実際の写真
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